再資源化等の情報

JWNET「再資源化等の情報抽出」の使い方|申込条件・結果ダウンロード

公開日:2026年10月20日/最終更新日:2026年10月20日

この記事は、産業廃棄物の処分業者・中間処理業者の事務担当者の方へ向けた解説記事です。JWNETの[再資源化等の情報抽出]で、条件を指定して申し込み、作成された結果ファイルをダウンロードするまでの手順を整理します。

照会画面で内容を見ながらCSV保存する方法は、「再資源化等の情報の照会」とCSV保存の記事で解説しています。制度全体の流れは総論記事をご覧ください。

こんにちは、株式会社ケイ・システムの小島です。

前回までの記事では、JWNETの[再資源化等の情報の照会(報告)]から、報告済みの内容を確認し、必要なマニフェストを選んでCSV保存する方法を解説しました。

今回扱うのは、それとは別の機能である[再資源化等の情報抽出]です。公式マニュアルでは、自ら報告した再資源化等の情報や、登録したマニフェストに対して報告された再資源化等の情報を多量に検索し、CSV形式のファイルで保存できる機能と説明されています。

ただし、「大量ならこのボタンを押せば終わり」という機能ではありません。抽出期間、申込件数、データの基準日、ダウンロードできる期間など、申し込む前に知っておきたい決まりがあります。さらに実務では、どの条件で抽出したのかを、あとから同じように再現できる状態にしておくことが大切です。この記事では、操作の手順に加えて、そこまで整理します。

まず結論(30秒)

入口はメニュー[加入者サポート]です。条件を決めて申し込み、完了したら結果画面からダウンロードする、2段階の操作です。

STEP 1

申し込む

  1. [加入者サポート]→[再資源化等の情報抽出申込]
  2. 抽出条件を入力して[申込]→[OK]
  3. 受付番号が発行されるここで申込は完了

STEP 2

受け取る

  1. [お知らせ通知]に完了通知が届く
  2. [加入者サポート]→[再資源化等の情報抽出結果]
  3. [ダウンロード]をクリックステータスが「完了」のもの

抽出期間は1回3か月以内、申込は1加入者番号につき最大4件

データはファイル作成日の前日時点、ダウンロードには期間があります

【2026年10月20日時点の注意】再資源化等の情報は、2027年3月31日までは任意入力です。2027年4月1日からの必須化に向け、本記事では現在のJWNET公式マニュアル(暫定版Ver.2.0)に沿って操作内容を解説しています。実際の運用にあたっては、最新のJWNET公式情報をご確認ください。

「抽出したCSVが社内のあちこちに散らばっている」「誰がどの条件で出したか分からない」という段階でも構いません。LINEで現在の状況をお送りいただくところから、抽出条件や保存方法の整理をご相談いただけます。

目次
  1. 照会画面のCSV保存と「情報抽出」は何が違う?
  2. 申し込む前に知っておきたい4つの決まり
  3. 申し込む前に「何を出したいか」を決める
  4. STEP1|再資源化等の情報抽出を申し込む
  5. STEP2|抽出結果を確認してダウンロードする
  6. 「再資源化等の情報」と「処分に係る帳簿項目」の違い
  7. 帳簿項目のCSVを出せば帳簿が完成する、ではない
  8. 抽出できない・見つからないときの確認順
  9. 誰がやっても同じ条件で再現できる「抽出管理」
  10. 4月のメンテナンス期間に注意
  11. 今日のチェックリスト
  12. よくある質問
  13. 次回予告
  14. まとめ

照会画面のCSV保存と「情報抽出」は何が違う?

CSVで保存できる機能は、JWNETに2つあります。違いは前回の記事でも触れたため、ここでは要点だけを表にまとめます。

※スマートフォンでは、表を左右にスクロールできます。

項目照会画面のCSV保存再資源化等の情報抽出
入口のメニュー[再資源化等の情報]→[再資源化等の情報の照会(報告)][加入者サポート]→[再資源化等の情報抽出申込]
進め方一覧で対象を選び、[CSV保存]抽出条件を入力して申し込み、抽出処理が終わったら結果ファイルをダウンロード
受け取るタイミングその場でダウンロード抽出処理の完了後
向いている使い方画面で内容を見ながら選ぶ条件を決めてまとめて取り出す
マニュアルの該当ページP.65〜69P.70〜74(本記事)

なお、「何件までは照会のCSV保存、何件からは情報抽出」という件数の基準は、今回確認した公式資料には示されていません。ケイ・システムでは件数で決めるのではなく、「画面で見ながら選びたいのか」「条件を固定してまとめて取り出したいのか」という目的の違いで使い分けることをおすすめしています。

申し込む前に知っておきたい4つの決まり

  • 1回の抽出期間は3か月以内で設定します。
  • 申込は、1つの加入者番号につき最大4件まで行えます。サブ番号で行った申込も1件として数えます。
  • 抽出できるのは、ファイル作成日の前日時点の情報です。当日に登録・報告した情報を抽出したい場合は、翌日以降に申し込みます。
  • 抽出条件を入力して申し込むと、約1時間程度で抽出結果ファイルが作成されます。申込が多くなる年度末などは、作成までに多少時間がかかる場合があります。

JWNET公式「再資源化等の情報 操作マニュアル 暫定版Ver.2.0【処分業者向け】」P.71をもとに要約

実務で押さえておきたい点を、決まりごとに補足します。

※スマートフォンでは、表を左右にスクロールできます。

決まり実務での受け止め方
抽出期間は3か月以内半年分・1年分を扱うときは、期間を分けて申し込む前提で計画します。画面の日付欄の横にも「3ヶ月以内の範囲で入力してください」と表示されています(P.72)。
申込は最大4件(サブ番号も1件)条件を変えながら何度も申し込むより、申し込む前に条件を整理してから実行する方が安全です。社内の複数の担当者がサブ番号で申し込む場合も、同じ加入者番号の件数に含まれます。
前日時点の情報「今日報告した分が入っていない」ときは、エラーを疑う前に、データの基準日を確認します。
約1時間程度で作成目安であり、完了の保証ではありません。年度末などは時間がかかる場合があるため、締切の直前に申し込まない段取りにします。

もう一つ、ダウンロードできる期間にも決まりがあります。こちらはSTEP2で説明します。

申し込む前に「何を出したいか」を決める

JWNETの画面を開いてから「期間はいつからだったか」「どの日付で絞るのか」「再資源化等の情報と帳簿項目のどちらを出すのか」と考えると、担当者によって条件が変わりやすくなります。申込は最大4件までなので、条件を決め直して申し込み直すことにも限りがあります。

図解|情報抽出の流れ(申し込む前の整理から保存まで)

  1. 抽出条件を整理するケイ・システムの実務上のおすすめ
  2. 申込[再資源化等の情報抽出申込]
  3. 受付番号の発行
  4. 抽出中受付をした状態
  5. 完了通知[お知らせ通知]に届く
  6. ダウンロード[再資源化等の情報抽出結果]
  7. 保存・確認・記録ケイ・システムの実務上のおすすめ

JWNETを開く前に、次の項目を「抽出前メモ」として書き出しておくことをおすすめします。紙でも、Excelの1行でも構いません。

※スマートフォンでは、表を左右にスクロールできます。

項目記入例
抽出の目的月次の内容確認/再資源化等の実績の確認/帳簿の整理
マニフェスト区分1次マニフェスト(報告)/2次マニフェスト(登録)
日付情報(どの日付で絞るか)登録日/引渡し日/処分終了日/最終処分終了日のどれか
対象期間2026年7月1日〜2026年9月30日(3か月以内)
抽出CSV再資源化等の情報/処分に係る帳簿項目
その他の条件排出事業者の加入者番号、連絡番号など(使う場合のみ)
申込者担当者名

※これはJWNET公式の必須台帳ではありません。「同じ担当者しか同じCSVを出せない状態」を防ぐための、ケイ・システムの実務上のおすすめです。選択肢の名称は、公式マニュアルP.72の画面例の表記に合わせています。

特に迷いやすいのが[日付情報]です。同じ「7月〜9月」でも、登録日で絞るか、処分終了日で絞るかで、抽出される範囲が変わります。目的ごとに「この確認ではこの日付を使う」と社内で決めておくと、担当者が変わっても同じ範囲で取り出せます。

STEP 1再資源化等の情報抽出を申し込む

ここからは実際の操作です。公式マニュアルP.72の手順は次のとおりです。

  1. メニュー[加入者サポート]から[再資源化等の情報抽出申込]をクリックします。
  2. 抽出条件を入力します。
  3. [申込]をクリックします。
  4. 確認メッセージが表示されたら[OK]をクリックします。
  5. 受付番号が発行されれば、申込は完了です。
JWNET再資源化等の情報抽出申込画面。左のメニュー加入者サポートで再資源化等の情報抽出申込を選び、マニフェスト区分、マニフェスト番号、連絡番号、日付情報、加入者番号、排出事業場、廃棄物の種類、処理後物の種類、抽出CSVの抽出条件を入力して申込ボタンをクリックし、確認メッセージでOKをクリックする
出典:JWNET「電子マニフェストシステム 再資源化等の情報 操作マニュアル 暫定版Ver.2.0【処分業者向け】」P.72(一部トリミング)

この画面で見るポイント

・❶ 入口は、メニュー[加入者サポート]の中の[再資源化等の情報抽出申込]であること

・❷ 抽出条件のうち、[マニフェスト区分][日付情報][抽出CSV]の3つが必須であること

・❸❹ [申込]をクリックし、確認メッセージで[OK]をクリックすること

  • [マニフェスト区分][日付情報][抽出CSV]は必須です。その他に、連絡番号や排出事業者の加入者番号などの条件でも抽出できます。
  • [抽出CSV]は「再資源化等の情報」または「処分に係る帳簿項目」のいずれかを選択します。

JWNET公式「再資源化等の情報 操作マニュアル 暫定版Ver.2.0【処分業者向け】」P.72の画面内の説明をもとに記載

マニュアルの画面例では、各条件は次のように表示されています。

※スマートフォンでは、表を左右にスクロールできます。

抽出条件画面例の表示
マニフェスト区分(必須)1次マニフェスト(報告)/2次マニフェスト(登録)
日付情報(必須)登録日/引渡し日/処分終了日/最終処分終了日を選び、期間を入力
抽出CSV(必須)「再資源化等の情報」または「処分に係る帳簿項目」を選択
そのほかの条件マニフェスト番号(指定なし/範囲指定/番号指定)、連絡番号、加入者番号(排出事業者・処分業者)、排出事業場、廃棄物の種類、処理後物の種類

申込が終わったら、発行された受付番号を抽出前メモへ書き足しておくと、STEP2の結果画面で「どの申込の結果か」を見分けやすくなります。

STEP 2抽出結果を確認してダウンロードする

抽出が完了すると、メニュー[通知情報]の[お知らせ通知]に完了通知が届きます。結果の受け取りは、公式マニュアルP.73の次の手順で行います。

  1. メニュー[加入者サポート]から[再資源化等の情報抽出結果]をクリックします。
  2. [ダウンロード]をクリックします。
  3. ファイルがダウンロードされたら完了です。
JWNET再資源化等の情報抽出結果画面。申込一覧に申込番号、申込日、抽出完了日、ステータス、ダウンロード、ダウンロード(帳簿対応)の列が並ぶ。ステータスには抽出データなし、完了が表示され、完了の行のダウンロードリンクをクリックしてファイルを取得する
出典:JWNET「電子マニフェストシステム 再資源化等の情報 操作マニュアル 暫定版Ver.2.0【処分業者向け】」P.73(一部トリミング)

この画面で見るポイント

・[ステータス]が「抽出中」なら受付をした状態、「完了」になるとダウンロードできること

・[申込番号]をクリックすると、申込時の抽出条件を確認できること

・❷ [抽出CSV]で「処分に係る帳簿項目」を選んだ申込は、右端の[ダウンロード(帳簿対応)]の列にリンクが表示されること

  • ダウンロード期間は、抽出完了日翌日より5日間です。
  • 抽出CSVで「再資源化等の情報」を選んだときと「処分に係る帳簿項目」を選んだときで、表示される「ダウンロード」の場所が異なります。

JWNET公式「再資源化等の情報 操作マニュアル 暫定版Ver.2.0【処分業者向け】」P.73の操作手順・画面内の説明をもとに記載

マニュアルの画面例では、結果画面の上部に「期間内にダウンロードしなかった場合、抽出した再資源化等の情報は無効となります。再度、申込手続きを行ってください」という案内も表示されています。なお、同じ画面例の上部では期間が「抽出完了日から5日間」と書かれており、操作手順の記載(抽出完了日翌日より5日間)と表現が異なります。実際の画面の表示もあわせてご確認ください。

また、マニュアルの画面例には、[ステータス]が「抽出データなし」と表示されている例があります。今回確認したマニュアルでは、この表示の具体的な意味や発生条件までは説明されていません。表示された場合は、まず申込番号から抽出条件を確認し、必要に応じてJWNETへお問い合わせください。

ダウンロードの期間は、担当者の記憶に任せない方が安心です。

  • 完了通知を確認したら、画面上の期限を確認し、できるだけ早めにダウンロードすることを社内の決まりにする
  • 申込者が不在でも受け取れるよう、完了通知を確認する人を決めておく
  • 申込番号をクリックして抽出条件を確認し、抽出前メモと合っているかを見てから保存する

※これはJWNET公式の必須運用ではなく、ケイ・システムが実務上おすすめしている管理方法です。

「再資源化等の情報」と「処分に係る帳簿項目」の違い

STEP1で選ぶ[抽出CSV]によって、受け取るファイルの中身が変わります。公式マニュアルP.74の説明は次のとおりです。

JWNET操作マニュアルの抽出CSVについての説明。抽出CSVは再資源化等の情報または処分に係る帳簿項目から選択し、マニフェスト区分で2次マニフェスト(登録)を選んだ場合は再資源化等の情報のみ選択できる。処分に係る帳簿項目には不足している項目があれば補完する必要がある旨が記載されている
出典:JWNET「電子マニフェストシステム 再資源化等の情報 操作マニュアル 暫定版Ver.2.0【処分業者向け】」P.74(一部トリミング)

この画面で見るポイント

・[マニフェスト区分]で「2次マニフェスト(登録)」を選んだ場合は、「再資源化等の情報」しか選べないこと

・「処分に係る帳簿項目」には、「不足している項目があれば、補完する必要があります」と書かれていること

・画面例では、ダウンロードしたファイルがzip形式(RecyclingData.zip/ChoboData.zip)で表示されていること

※スマートフォンでは、表を左右にスクロールできます。

項目再資源化等の情報処分に係る帳簿項目
含まれる項目照会で保存できるCSVの項目に加えて、「排出事業場政令市コード」「処分事業場政令市コード」「マニフェスト番号/交付番号(1〜15)」処分に係る帳簿に対応した項目。不足している項目があれば補完が必要
ファイル名(マニュアル本文の表記)RecyclingDate_申込番号_ファイル作成日ChoboDate_申込番号_ファイル作成日
選べる条件1次・2次どちらのマニフェスト区分でも選択可「2次マニフェスト(登録)」を選んだ場合は選択不可
結果画面のダウンロード欄[ダウンロード][ダウンロード(帳簿対応)]

各項目の詳細は、JWNET公式サイトの「CSVレイアウト・コード表・換算係数」のページにある「CSVレイアウト」で確認するよう案内されています。本記事では、列の名前や並びを独自に書き出すことはしていません。

ファイル名は、マニュアル本文では「RecyclingDate」「ChoboDate」、画面例のダウンロード表示では「RecyclingData.zip」「ChoboData.zip」となっています。実際にダウンロードしたファイルの名前と形式を確かめてから、社内の保存場所へ移すようにしてください。

帳簿項目のCSVを出せば帳簿が完成する、ではない

今回の記事で、いちばんお伝えしたい点です。「処分に係る帳簿項目」という名前から、このCSVをダウンロードすれば帳簿がそのまま完成するように感じるかもしれません。しかし公式マニュアルP.74には、「不足している項目があれば、補完する必要があります」と明記されています。

図解|帳簿項目CSVから社内帳簿までの流れ

  1. JWNETから抽出[抽出CSV]=処分に係る帳簿項目
  2. 不足している項目がないか確認
  3. 必要な情報を補完社内資料・関係先への確認など
  4. 社内の帳簿・台帳へ反映

※「不足している項目があれば補完が必要」はP.74の記載です。どの項目が不足するかは、各社の帳簿の作り方や記載内容によって異なります。

つまり、CSVを取得するのは帳簿づくりの入口です。何が足りないかを確認し、足りない情報をどこから集めるのかを決めておかないと、毎回その場で探すことになります。

帳簿項目のCSVを使う場合は、最初に一度だけ、次の対応表をつくっておくことをおすすめします。

  1. 自社の帳簿に必要な項目を書き出す現在使っている帳簿・台帳の列を基準にする
  2. CSVに含まれる項目と突き合わせるJWNET公式のCSVレイアウトを見ながら
  3. 足りない項目の「取り寄せ先」を決める社内の資料か、関係先への確認か
  4. 補完した人と日付を残すあとから経緯を追えるように

※これはJWNET公式の必須手順ではなく、ケイ・システムが実務上おすすめしている進め方です。帳簿の記載事項に関する法令上の判断は、所管の行政庁や専門家へご確認ください。

データを「出せた」ことと、業務で「使える」ことは別です。ケイ・システムでは、入力代行と同じように、CSVを取得したあと、使える状態に整えるところまでを一つの仕事として考えています。

抽出できない・見つからないときの確認順

「欲しい情報が入っていない」「申し込めない」というときは、担当者の操作ミスと決めつける前に、条件・日時・ステータスの順に確認すると、原因を切り分けやすくなります。

※スマートフォンでは、表を左右にスクロールできます。

確認順確認すること公式資料の根拠
1.当日分ではないか抽出できるのはファイル作成日の前日時点の情報。当日分は翌日以降に申し込むP.71
2.期間が3か月を超えていないか1回の抽出期間は3か月以内P.71・P.72
3.申込件数が上限に達していないか1加入者番号につき最大4件。サブ番号の申込も1件P.71・P.73
4.抽出条件が想定どおりか結果画面の申込番号から申込時の条件を確認。日付情報の種類(登録日・処分終了日など)も見るP.73
5.ステータスが「抽出中」のままではないか「完了」になってからダウンロードするP.73
6.ダウンロード期間を過ぎていないか抽出完了日翌日より5日間。過ぎた場合は再度申し込むP.73

この6点を確認しても原因が分からない場合は、JWNETのヘルプデスクへお問い合わせください。申込件数の数え方の細かな扱い(完了した申込がいつ件数から外れるかなど)は、今回確認した資料からは読み取れませんでした。

誰がやっても同じ条件で再現できる「抽出管理」

小島の実務メモ

私はこれまで、17万5千枚を超える紙のマニフェストに向き合ってきました。紙の時代にいちばん時間がかかったのは、必要な1枚を探すことでした。JWNETになれば、検索や抽出は格段にしやすくなります。ただ、どの日付・期間・条件で、どのCSVを出したのかを担当者しか知らなければ、今度は「どの条件で出したデータなのか」を探す仕事が生まれます。だから私は、取り出し方まで会社のルールとして残しておくことが大切だと考えています。

ケイ・システムが大切にしているのは、次の3段階です。

図解|データを「入れる」から「再現できる」まで

  1. 入力できる状態設定・パターン・報告が回っている
  2. 取り出せる状態必要なときに照会・抽出できる
  3. 誰がやっても同じ条件で再現できる状態条件・保存場所・確認者が記録に残っている

3段階目をつくるのが、抽出のたびに1行ずつ残す「抽出管理記録」です。

※スマートフォンでは、表を左右にスクロールできます。

記録する項目内容
目的何のための抽出か(月次確認、実績確認、帳簿整理など)
対象期間開始日・終了日(3か月以内)
抽出条件マニフェスト区分、日付情報の種類、その他の条件
CSV種別再資源化等の情報/処分に係る帳簿項目
受付番号申込時に発行された番号
申込日いつ申し込んだか
完了確認完了通知を確認した日と人
ダウンロード日いつ保存したか
保存場所フォルダとファイル名
確認者内容を確認した人

※これはJWNET公式の必須項目ではなく、ケイ・システムが実務上おすすめしている管理方法です。前回の記事で紹介した確認記録や、いまお使いのExcel・台帳へ列を足す形でも構いません。

この記録があれば、担当者が休んでいても、異動しても、「前回と同じ条件でもう一度出す」ことができます。確認が抜けたり、条件がずれたりするのは担当者の注意力の問題ではなく、条件を残す場所が会社として決まっていないことが原因です。

4月のメンテナンス期間に注意

再資源化等の情報抽出は、毎年4月にメンテナンスのため1週間程度利用できません。

JWNET公式「再資源化等の情報 操作マニュアル 暫定版Ver.2.0【処分業者向け】」P.71をもとに記載

年度替わりは、年度の実績、帳簿、社内集計などで大量のデータを扱う時期でもあります。加えて、公式マニュアルでは年度末などは申込が多くなり、ファイルの作成に時間がかかる場合があるとも案内されています。必要な抽出を3月末から4月に集中させないよう、作業の予定を先に組んでおくと安心です。メンテナンスの具体的な日程は、JWNET公式サイトのお知らせでご確認ください。

今日のチェックリスト

  • [加入者サポート]の中に[再資源化等の情報抽出申込][再資源化等の情報抽出結果]があることを確認した
  • 照会画面のCSV保存と情報抽出の違いを理解した
  • 抽出期間は3か月以内、申込は最大4件(サブ番号も含む)と理解した
  • 当日分は抽出されず、翌日以降に申し込むと理解した
  • 抽出前メモ(目的・区分・日付情報・期間・CSV種別・条件・申込者)を書き出した
  • 必須の3条件(マニフェスト区分・日付情報・抽出CSV)を入力して申し込んだ
  • 受付番号を記録した
  • 完了通知とステータス「完了」を確認した
  • 申込番号から抽出条件を確認した
  • ダウンロード期間内にファイルを保存した
  • 帳簿項目のCSVを使う場合、不足項目の補完方法を決めた
  • 抽出管理記録をどこへ残すかを決めた

よくある質問

Q1.照会画面のCSV保存と情報抽出は同じ機能ですか?

別の機能です。照会は画面で対象を確認・選択して保存する機能(公式マニュアルP.65〜69)、情報抽出は条件を指定して申し込み、処理後に結果ファイルを取得する機能(P.70〜74)です。入口のメニューも異なります。

Q2.何件以上なら情報抽出を使えばよいですか?

今回確認した公式資料では、具体的な件数の基準は示されていません。ケイ・システムでは、件数ではなく「画面で見ながら選びたいのか」「条件を固定してまとめて取り出したいのか」という目的で使い分けることをおすすめしています。

Q3.1年分をまとめて抽出できますか?

1回の抽出期間は3か月以内です(公式マニュアルP.71)。それより長い期間を扱う場合は、期間を分けて申し込みます。

Q4.申込はいくつまでできますか?

1つの加入者番号につき最大4件までで、サブ番号で行った申込も1件として数えます(公式マニュアルP.71)。

Q5.今日報告した情報が抽出されません。

抽出できるのは、ファイル作成日の前日時点の情報です。当日に登録・報告した情報を抽出したい場合は、翌日以降に申し込みます(公式マニュアルP.71)。

Q6.申し込んでから、どのくらいでダウンロードできますか?

公式マニュアルでは、約1時間程度で抽出結果ファイルが作成されると案内されています。ただし、申込が多くなる年度末などは時間がかかる場合があります(P.71)。ステータスが「完了」になったことを確認してからダウンロードしてください。

Q7.ダウンロードに期限はありますか?

はい。操作手順では、ダウンロード期間は抽出完了日翌日より5日間とされています(公式マニュアルP.73)。画面例では、期間内にダウンロードしなかった場合は抽出した情報が無効になり、再度申込が必要になる旨も表示されています。

Q8.「再資源化等の情報」と「処分に係る帳簿項目」は何が違いますか?

「再資源化等の情報」には、照会で保存できるCSVの項目に加えて、排出事業場政令市コード、処分事業場政令市コード、マニフェスト番号/交付番号(1〜15)が含まれます。「処分に係る帳簿項目」には、処分に係る帳簿に対応した項目が含まれます(公式マニュアルP.74)。

Q9.「処分に係る帳簿項目」を出せば、帳簿は完成しますか?

そのまま完成するとは限りません。公式マニュアルP.74に「不足している項目があれば、補完する必要があります」と記載されています。帳簿の記載内容に関する法令上の判断は、所管の行政庁や専門家へご確認ください。

Q10.排出事業者も情報抽出を使えますか?

JWNET公式の排出事業者向け操作マニュアル(暫定版Ver.1.1)にも、再資源化等の情報抽出の手順が掲載されています(P.9〜13)。排出事業者向けでは、自らが登録したマニフェストに対して報告された情報を抽出する機能として説明されており、必須の条件や選べるCSVの記載が処分業者向けとは異なります。排出事業者の方は、排出事業者向けマニュアルをご確認ください。

Q11.EDI方式や産廃管理ソフトを使っている場合も同じですか?

本記事は、JWNETのWeb方式の画面をもとにしています。EDI方式や産廃管理ソフト(外部ASP)をご利用の場合は、データの取り出し方が異なる場合があります。ご利用中のシステムの提供元へご確認ください。

次回予告

2026年10月22日公開予定

再資源化等の情報の修正

今回は、報告した情報を「取り出して確認する」ところまで進みました。次回は、確認して誤りに気づいたときに「どう直すか」を扱います。

まとめ

再資源化等の情報抽出の操作は、2段階です。

  • 申込:[加入者サポート]→[再資源化等の情報抽出申込]→ 必須の3条件を入力して[申込]→[OK]→ 受付番号
  • 受け取り:完了通知を確認 →[再資源化等の情報抽出結果]→ ステータス「完了」の[ダウンロード]
  • 決まり:抽出期間は3か月以内、申込は最大4件、前日時点の情報、ダウンロード期間あり
  • 帳簿項目のCSV:不足している項目があれば補完が必要

そして実務で大切なのは、CSVをダウンロードできることだけではありません。何のために、どの期間を、どの日付で、どのCSVとして、誰が抽出し、どこへ保存したかを残し、あとから同じ条件で再現できる状態にしておくことです。

ここまでお読みいただき、ありがとうございます。

株式会社ケイ・システムは、これまで「入力できる状態をつくる」とお伝えしてきました。今回お伝えしたいのは、その先です。必要なときに取り出せる状態をつくり、誰がやっても同じ条件で再現できる状態まで整える。ここまでが仕組みになっていれば、担当者が変わっても、案件数が増えても、必要な情報を会社として取り出せます。

JWNETの抽出・CSV整理・帳簿づくりもご相談ください

次のような場合は、抽出の操作が分かっていても、運用が安定しないことがあります。

  • 情報抽出を使いたいが、条件の切り方が分からない
  • 照会のCSV保存と情報抽出の使い分けが決まっていない
  • 抽出したCSVが社内のあちこちに散らばっている
  • 誰がどの条件で抽出したか、記録が残っていない
  • 帳簿項目のCSVを出したが、その後の整理方法が分からない
  • JWNETと社内台帳・Excelの数字を合わせたい
  • 足りない情報があり、取引先への確認まで発生している

株式会社ケイ・システムは、産廃・解体業界に特化した事務代行・バックオフィス支援を行っています。JWNETの設定・入力・報告に加えて、抽出条件の整理、CSVの保存と整理、台帳・帳簿への反映、不足している情報の確認、処分業者・収集運搬業者など関係先への確認ととりまとめまで、紙と電子が混在している現在の運用に合わせて支援します。

入力だけの代行ではありません。入力できる状態をつくり、必要なときに取り出せて、誰がやっても同じ条件で再現できる状態まで整えるところを、一緒に整理します。

株式会社ケイ・システム 〒242-0028 神奈川県大和市桜森2-3-15 三井ビル101。サービス内容は電子マニフェスト代行および産廃・解体に特化した事務代行のページをご覧ください。

監修・免責

株式会社ケイ・システム 代表取締役 小島啓義

監修・執筆

小島啓義(代表取締役)

株式会社ケイ・システム(神奈川県大和市)

※写真・氏名から代表ごあいさつページへ移動します。

ケイ・システムは、解体・産廃業界に特化したバックオフィス構築支援を行っています。公式資料に基づく操作内容と、現場実務で確認すべきポイントをあわせて整理し、抽出条件の決め方や記録の残し方を会社として決めるところまで含めて支援しています。

免責:本記事は、2026年10月公開時点で確認したJWNET公式「電子マニフェストシステム 再資源化等の情報 操作マニュアル 暫定版Ver.2.0【処分業者向け】」(70〜74ページ)および「【排出事業者向け】電子マニフェストシステム 再資源化等の情報 操作マニュアル 暫定版Ver.1.1」(9〜13ページ)の公開情報をもとに、再資源化等の情報抽出を実務目線で整理した一般的な情報です。JWNETの画面、入力項目、仕様、CSVレイアウト、制度、運用方法等は変更される可能性があります。実際の操作にあたっては、最新のJWNET公式サイト、操作マニュアル、FAQをご確認ください。株式会社ケイ・システムはJWNETの運営主体ではありません。EDI方式・産廃管理ソフト(外部ASP)をご利用の場合は、操作方法が本記事と異なる場合があります。本記事で紹介した抽出前メモや抽出管理記録は当社が実務上おすすめしている一例であり、JWNETが定める必須要件ではありません。帳簿の記載事項など法令・許可等の判断は、必要に応じて行政・専門家へご確認ください。

参考文献

  • 公益財団法人日本産業廃棄物処理振興センター「電子マニフェストシステム 再資源化等の情報 操作マニュアル 暫定版Ver.2.0【処分業者向け】総合版」(PDF)※本記事は主に70〜74ページを参照しています。
  • 公益財団法人日本産業廃棄物処理振興センター「【排出事業者向け】電子マニフェストシステム 再資源化等の情報 操作マニュアル 暫定版Ver.1.1」(2025年8月8日改訂)※9〜13ページを参照しています。
  • JWNET公式「CSVレイアウト・コード表・換算係数」(https://www.jwnet.or.jp/jwnet/manual/guide/data/index.html)※CSVレイアウトが掲載されています。
  • JWNET公式「電子マニフェストの項目追加/再資源化等の情報」(https://www.jwnet.or.jp/jwnet/about/tsuika/index.html)

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