再資源化等の情報

JWNET再資源化等の表示単位・重量換算係数の設定方法|kg・t・m3対応

公開日:2026年10月13日/最終更新日:2026年10月13日

この記事は、産業廃棄物の処分業者・中間処理業者の事務担当者の方へ向けた解説記事です。JWNET「再資源化等の情報」の環境設定にある「再資源化等の表示単位・重量換算係数設定」について、何を設定する画面なのか、自社では設定が必要なのかを整理します。

基準重量そのものの考え方はJWNET再資源化パターンの割合と基準重量|100%になる項目・ならない項目で解説しています。今回は「単位」と「換算」の設定だけに絞ります。

こんにちは、株式会社ケイ・システムの小島です。

これまでの連載では、JWNET「再資源化等の情報」について、基準重量をもとに処分方法ごとの処分量や処理後物の量が算出される仕組みを解説してきました。

ここで実務上よく出てくるのが、単位の問題です。「うちはkgではなくm3で受け入れている」「帳票はt単位でそろえている」「個数や台数で管理している品目がある」。こうした会社は少なくありません。

そこで今回は、「表示単位」と「重量換算係数」の2つを解説します。同じ画面にありますが、この2つは役割の違う別の機能です。ここを分けて理解すると、自社で設定が必要かどうかを判断しやすくなります。

まず結論(30秒)

同じ設定画面に2つの機能があります。kg・tは「表示単位」、m3・リットル・個・台は「重量換算係数」の対象です。どちらも設定は任意です。

見せ方の設定

表示単位

内部データ
kgで保持
画面表示
kg または t
目的
見やすさ

計算の設定

重量換算係数

対象の入力単位
m3・リットル・個・台
はたらき
kg換算係数でkgへ換算し、基準重量を算出
目的
重量換算

「見せ方を変える」のが表示単位

「重量に置き換える」のが重量換算係数

【2026年10月13日時点の注意】再資源化等の情報は、2027年3月31日までは任意入力です。2027年4月1日からの必須化に向け、本記事では現在のJWNET公式マニュアルに沿って設定内容を解説しています。実際の運用にあたっては、最新のJWNET公式情報をご確認ください。

「受渡確認票はm3、社内の帳票はt、JWNETはkg」というように単位が混在していて、どこから整理すればよいか分からない段階でも構いません。LINEで現在の状況をお送りいただくところから、確認する項目の整理をご相談いただけます。

目次
  1. 表示単位と重量換算係数は別の設定
  2. JWNETの再資源化等の情報はkgで保持される
  3. kg表示とt表示はどう使い分ける?
  4. 重量換算係数とは?
  5. なぜ基準重量への換算が必要?
  6. m3からkgへ換算する考え方
  7. リットル・個・台の場合は?
  8. STEP1|環境設定から設定画面を開く
  9. STEP2|表示単位をkg・tから選ぶ
  10. STEP3|重量換算係数を設定する
  11. どんな会社が設定しておくと便利?
  12. 重量換算係数を決めるときの実務ポイント
  13. よくある間違い
  14. 今日のチェックリスト
  15. よくある質問
  16. 次回予告
  17. まとめ

表示単位と重量換算係数は別の設定

JWNETのメニューでは「再資源化等の表示単位・重量換算係数設定」と1つの名前になっていますが、中身は2つの設定に分かれています。まず、流れの違いを図で確認してください。

図解|表示単位と重量換算係数の違い

表示単位

  1. kgで保持されているデータ
  2. kg または t で画面に表示データそのものは変わらない

重量換算係数

  1. m3・リットル・個・台で入力された数量
  2. 重量換算係数(kg換算係数)
  3. kg
  4. 基準重量数量計算の基準になる

※スマートフォンでは、表を左右にスクロールできます。

項目表示単位重量換算係数
目的画面で見やすい単位にする基準重量を算出する
対象kg・tm3・リットル・個・台
データkgで保持(表示だけが変わる)kgへ換算するために使用
設定任意任意
実務上の役割見え方計算

特に押さえておきたいのは、m3は「表示単位」として選ぶものではないという点です。再資源化等の情報の表示単位はkg・tから選択します。一方、m3・リットル・個・台で入力された数量については、基準重量を算出するための重量換算係数を設定できます。

JWNETの再資源化等の情報はkgで保持される

  • 再資源化等の情報にかかる数量は、kg単位で保持されます。
  • 画面上の表示を、kgからtへ変更できます。
  • 運用上、tで表示することで利便性が向上する場合に活用する機能です。

JWNET公式「再資源化等の情報 操作マニュアル 暫定版Ver.2.0【処分業者向け】」P.61をもとに要約

つまり、表示単位は「データそのものの単位を変更する機能」ではなく、「画面上での見せ方を変更する機能」です。設定画面にも、表示単位をtへ変更した場合でも、データとしてはkgで保存される旨の説明があります。

JWNET再資源化等の情報表示単位の概要。数量はkg単位で保持され、基準重量入力欄の単位表示をkgからtへ変更できることを示す画面
出典:JWNET「電子マニフェストシステム 再資源化等の情報 操作マニュアル 暫定版Ver.2.0【処分業者向け】」P.61(一部トリミング)

この画面で見るポイント

・変わっているのは[基準重量]欄の単位表示(kg → t)であること

・マニュアルの画面例では、同じ基準重量が「100.000 kg」と「0.100 t」の2通りで表示されていること

・数量そのものが別の値に置き換わるわけではないこと

kg表示とt表示はどう使い分ける?

公式マニュアルが示しているのは、「tで表示した方が便利な場合に使える」という点までです。どちらを選ぶべきかという決まりはありません。

判断の目安は、社内で普段使っている単位に、JWNETの画面の見え方を合わせることです。

  • 1件あたり数十kg〜数百kgの受入が中心で、計量票もkgで見ている会社は、kg表示のままが分かりやすい場合があります。
  • 1件あたり数t、月間で数百tといった規模で、管理帳票をtでそろえている会社は、t表示の方が照合しやすい場合があります。

担当者が画面を見るたびに「これはkgか、tか」と確認し直す状態を減らすことが目的です。

重量換算係数とは?

  • 「廃棄物の数量」「運搬量」「受入量」が、m3・リットル・個・台で入力されている場合に、基準重量を算出するために使用される係数です。
  • この重量換算係数は、独自に設定することができます。
  • 設定は任意です。

JWNET公式「再資源化等の情報 操作マニュアル 暫定版Ver.2.0【処分業者向け】」P.62をもとに要約

設定画面の「廃棄物の種類一覧」には、廃棄物の種類ごとに、m3・リットル・個・台それぞれの[標準]と[ユーザー設定]の欄があります。あらかじめ用意された標準の係数に対し、自社の実態に合わせた係数を使いたい場合には[ユーザー設定]を選べます。なお、表示単位・重量換算係数の設定は任意とされています。

JWNET再資源化等の情報重量換算係数の概要。廃棄物の種類一覧に、m3・リットル・個・台それぞれのkg換算係数の標準欄とユーザー設定欄が並ぶ画面
出典:JWNET「電子マニフェストシステム 再資源化等の情報 操作マニュアル 暫定版Ver.2.0【処分業者向け】」P.62(一部トリミング)

この画面で見るポイント

・係数の欄は「m3(kg換算係数)」「リットル(kg換算係数)」「個・台(kg換算係数)」の3種類であること

・それぞれに[標準]と[ユーザー設定]があり、廃棄物の種類ごとに選ぶ形式であること

・ここにkg・tの欄はないこと(kg・tは表示単位の設定で扱います)

なお、標準の換算係数は、JWNET公式サイトの「CSVレイアウト・コード表・換算係数」のページで、「処分(再資源化等の情報用)」の一覧表として公開されています。自社で扱う廃棄物の種類について、標準の値がいくつになっているかは、この一覧表または実際の設定画面でご確認ください。

なぜ基準重量への換算が必要?

再資源化等の情報では、基準重量をもとに、処分方法ごとの処分量と処理後物の量が算出されます。基準重量は重量(kg)で扱われるため、数量がm3などで入力されている場合は、重量へ置き換える仕組みが必要になります。公式マニュアルにも、kg以外の単位は重量換算係数をもとにkgへ換算される、と記載されています(P.33)。

図解|重量換算の考え方

  1. m3・リットル・個・台で入力された数量
  2. kg換算係数標準、または自社で設定したユーザー設定
  3. kgへ換算
  4. 基準重量
  5. 処分方法ごとの処分量・処理後物の量の算出へ

基準重量のもとになる数量は、Web方式の処分終了報告では「受入量 → 運搬量 → 廃棄物の数量」の優先順で自動入力されます(P.40)。このうち実際に使われる数量がm3・リットル・個・台だった場合に、換算係数が関係してきます。受入量を台貫で計量し、kgやtで入力している案件は、m3・リットル・個・台向けの重量換算係数設定の対象にはなりません。

基準重量と割合の詳しい考え方は9月29日の記事、報告画面で基準重量を確認する操作は10月1日の記事で解説しています。

m3からkgへ換算する考え方

考え方はシンプルで、「m3で入力された数量 × m3のkg換算係数 = kg」です。この値が基準重量につながります。

設定画面には、係数の読み方として次の例が示されています。

  • 換算係数1500の場合、1m3=1500kg
  • 換算係数1.5の場合、1リットル=1.5kg
  • 換算係数0.5の場合、1個=0.5kg

JWNET公式「再資源化等の情報 操作マニュアル 暫定版Ver.2.0【処分業者向け】」P.63の画面内の説明をもとに記載。係数の読み方を示す例であり、特定の廃棄物に使う値を示したものではありません。

つまり係数は、「その単位1つあたり何kgか」を表す数字です。

ここで気をつけたいのは、同じ1m3でも、廃棄物の種類、圧縮や破砕の有無、水分の含み方、容器への詰め方によって重さが変わることです。標準の係数をそのまま使うのか、自社の受入実態に合わせた係数をユーザー設定するのかは、会社ごとの判断になります。本記事では、特定の廃棄物について「1m3=何kg」という値はお示ししません。自社で採用する係数は、実際の計量実績や社内の管理基準を確認して決めてください。

リットル・個・台の場合は?

重量換算係数を設定できるのはm3だけではありません。設定画面には、次の3種類の欄が用意されています。

  • m3(kg換算係数):1m3あたりのkg
  • リットル(kg換算係数):1リットルあたりのkg
  • 個・台(kg換算係数):1個・1台あたりのkg

液体をリットルで管理している場合や、特定の製品・容器を個数や台数で受け入れている場合も、考え方はm3と同じです。特に「個・台」は、同じ廃棄物の種類でも品目や大きさによって1つあたりの重さの幅が大きくなりやすいため、標準の係数と自社の実態が合っているかを一度確認しておくと安心です。

現場で使っている単位を無理にkgへ変えてもらうのではなく、JWNET側の設定で重量へつなげられる。この点は、ケイ・システムが大切にしている「現場を変えないDX」とも相性のよい考え方です。

STEP 1環境設定から設定画面を開く

ここからは実際の操作です。JWNETのメニューから[環境設定]を開き、[再資源化等の表示単位・重量換算係数設定]をクリックします。報告の画面ではなく、環境設定の中にあるメニューです。

開いた画面は、上が「表示単位設定」、下が「再資源化等情報の重量換算係数設定」という2段の構成になっています。次の画像が、今回の操作の中心になる画面です。

JWNET再資源化等の情報表示単位・重量換算係数設定画面。メニューの環境設定から開き、上段で表示単位をkgまたはtから選択、下段の廃棄物の種類一覧でm3・リットル・個・台のkg換算係数の標準またはユーザー設定を選び、設定ボタンをクリックする
出典:JWNET「電子マニフェストシステム 再資源化等の情報 操作マニュアル 暫定版Ver.2.0【処分業者向け】」P.63

この画面で見るポイント

・❶ 入口は、メニュー[環境設定]の中の[再資源化等の表示単位・重量換算係数設定]であること

・上段の[表示単位]はkg・tの2択、下段の一覧(❷)がm3・リットル・個・台の換算係数であること

・どちらを変更した場合も、最後に右下の[設定](❸)をクリックすること

STEP 2表示単位をkg・tから選ぶ

画面上段の「表示単位設定」で、[表示単位]をkgまたはtから選択します。変更した場合は、[設定]をクリックします。

選択肢はkgとtの2つです。m3・リットル・個・台は、ここには出てきません。また、tを選んでも、データはkgで保存されます。社内の帳票と見比べやすい方を選んでください。変更の必要がなければ、この項目はそのままで構いません。

STEP 3重量換算係数を設定する

独自の重量換算係数を使う場合は、画面下段で設定します。公式マニュアルP.64の手順は次のとおりです。

  1. メニュー[環境設定]から[再資源化等の表示単位・重量換算係数設定]をクリックします。
  2. 重量換算係数を設定する廃棄物の種類について、[m3(kg換算係数)][リットル(kg換算係数)][個・台(kg換算係数)]のいずれかの[ユーザー設定]を選択し、重量換算係数を入力します。
  3. [設定]をクリックします。
  4. 「処理が完了しました」というメッセージが表示されたら、重量換算係数の設定は完了です。
JWNET重量換算係数設定の操作手順。環境設定から再資源化等の表示単位・重量換算係数設定を開き、廃棄物の種類ごとにm3・リットル・個・台のいずれかのユーザー設定を選択して係数を入力し、設定をクリック、処理が完了しましたの表示で完了
出典:JWNET「電子マニフェストシステム 再資源化等の情報 操作マニュアル 暫定版Ver.2.0【処分業者向け】」P.64(一部トリミング)

この画面で見るポイント

・係数は「廃棄物の種類ごと」「単位ごと」に設定すること

・[ユーザー設定]を選択したうえで、係数を入力すること

・[設定]をクリックし、「処理が完了しました」の表示まで確認すること

一覧の上には、対象とする廃棄物の区分(産業廃棄物・特別管理産業廃棄物/特定産業廃棄物/一般廃棄物)を選ぶ欄があります。自社で扱う廃棄物の種類の行を探し、実際に使用する単位の欄を中心に確認します。ユーザー設定は、必要な廃棄物の種類・単位について設定します。

どんな会社が設定しておくと便利?

表示単位も重量換算係数も、設定は任意です。すべての会社が設定する必要はありません。そのうえで、次のような会社は一度確認しておく価値があります。

※スマートフォンでは、表を左右にスクロールできます。

自社の状況確認する設定
受入量を台貫で計量し、kgで入力している。画面もkgで困っていないどちらも変更不要の可能性が高い
管理帳票や請求をt単位でそろえている表示単位(t表示)
受入量を入力せず、m3で登録された数量がそのまま基準重量のもとになる案件がある重量換算係数(m3)
液体をリットルで管理している重量換算係数(リットル)
個数・台数で受け入れる品目がある重量換算係数(個・台)
Excelや電卓で毎回kgへ換算してから入力している重量換算係数と、社内の換算ルール

特に、毎回人が電卓やExcelで換算している場合は、設定と社内ルールを見直す余地があります。担当者の頑張りに頼るのではなく、同じ結果になる仕組みに置き換えられるためです。

重量換算係数を決めるときの実務ポイント

小島の実務メモ

JWNETの設定そのものより、実際には「この会社では何を基準に数量を管理しているのか」を確認する方が時間がかかります。受渡確認票はm3、計量票はkg、請求書はt、台帳はまた別の単位、という会社もあります。こうした場合、設定画面だけを直しても運用は安定しません。まず元になる資料を並べ、どの数字を基準にするかを決めるところから始めます。

JWNETには係数を登録する欄がありますが、自社の実態に合う係数がいくつなのかは、会社側で確認する必要があります。ここが実務上のポイントです。

たとえば、同じ廃棄物について、ある担当者は自分の経験値で換算し、別の担当者は別の数字で換算している。この状態では、同じ荷でも基準重量が変わってしまいます。これは担当者の問題ではなく、会社としての換算ルールが決まっていないことが原因です。

おすすめは、換算ルールを次の項目で1枚の台帳にまとめておくことです。

  1. 廃棄物の種類JWNETの分類に合わせる
  2. 普段の使用単位m3・リットル・個・台など
  3. 使用する換算係数標準か、ユーザー設定か
  4. 係数の根拠計量実績、社内基準など
  5. 確認日・決めた人いつ、誰が確認したか
  6. 社内ルール見直しの時期、例外の扱い

※これはJWNET公式の必須項目ではなく、ケイ・システムが実務上おすすめしている管理方法です。

あわせて、ケイ・システムでは、定期的に計量実績と照合することもおすすめしています。台貫で計量できた案件の実測値と、係数で換算した値を見比べると、係数が実態から離れていないかを確認できます。

よくある間違い

t表示にすると、データもtで保存されると思う

再資源化等の情報にかかる数量はkgで保持されます。tは画面上の表示方法です。

m3も「表示単位」として選択できると思う

表示単位はkg・tの2つです。m3・リットル・個・台は、基準重量を算出するための重量換算係数の対象です。

設定しないと報告できないと思う

表示単位も重量換算係数も、公式マニュアルでは任意設定とされています。

すべての廃棄物に同じ換算係数を使う

係数は廃棄物の種類ごとに設定する形式です。種類や状態によって重さは変わるため、種類ごとに確認します。

担当者ごとに換算方法が違う

個人の判断に任せず、会社として使う係数と根拠を1か所にまとめます。

表示単位と基準重量を混同する

表示単位は「見せ方」、基準重量は「数量計算の基準になる重量」です。表示をtにしても、基準重量の中身は変わりません。

係数を入力しただけで完了したと思う

[設定]をクリックし、「処理が完了しました」の表示まで確認します。

今日のチェックリスト

  • 再資源化等の情報の数量はkgで保持されることを理解した
  • 表示単位はkg・tの2択で、見せ方の設定だと理解した
  • m3・リットル・個・台は重量換算係数の対象だと理解した
  • どちらの設定も任意だと確認した
  • 自社で普段使っている数量の単位を洗い出した
  • 基準重量のもとになる数量(受入量・運搬量・廃棄物の数量)がどの単位で入っているか確認した
  • m3・リットル・個・台を使っている廃棄物の種類を確認した
  • その種類の標準の換算係数を確認した
  • 標準のままでよいか、ユーザー設定が必要かを判断した
  • ユーザー設定する係数の根拠を確認した
  • 担当者ごとに換算方法の差がないか確認した
  • 設定した場合は「処理が完了しました」の表示を確認した

よくある質問

Q1.再資源化等の情報の数量は、kgで保存されるのですか?

はい。JWNET公式マニュアルP.61では、再資源化等の情報にかかる数量はkg単位で保持されると説明されています。

Q2.画面をt表示にできますか?

はい。表示単位はkgまたはtから選択できます。tを選んだ場合も、データとしてはkgで保存されます。

Q3.m3表示に切り替えることはできますか?

公式マニュアルP.60〜64で、再資源化等の情報の表示単位として示されているのはkg・tです。m3は表示単位ではなく、基準重量を算出するためのkg換算係数を設定できる単位として扱われています。

Q4.重量換算係数を設定できる単位は何ですか?

m3・リットル・個・台の3種類です。「廃棄物の数量」「運搬量」「受入量」がこれらの単位で入力されている場合に、基準重量の算出へ使用されます。

Q5.設定は必須ですか?

いいえ。表示単位・重量換算係数とも、公式マニュアルでは任意設定とされています。

Q6.換算係数はJWNETが決めてくれるのですか?

設定画面には、廃棄物の種類ごとに[標準]の係数が用意されており、JWNET公式サイトでも「処分(再資源化等の情報用)」の換算係数表が公開されています。そのうえで、自社の実態に合わせた値を使いたい場合に、[ユーザー設定]で独自の係数を設定できます。標準のままでよいか、独自の値にするかは、実際の計量実績や社内の管理基準を確認して会社として判断してください。

Q7.すでに使っている基準重量とは、どう関係しますか?

基準重量は、受入量・運搬量・廃棄物の数量のいずれかをもとに決まります。そのもとの数量がm3・リットル・個・台だった場合に、換算係数でkgへ換算された値が基準重量になります。kgやtで入力されている場合は、m3・リットル・個・台向けの重量換算係数設定の対象にはなりません。基準重量の詳しい考え方は9月29日の記事をご覧ください。

Q8.EDI方式や産廃管理ソフトを使っている場合も同じですか?

本記事は、JWNETのWeb方式の画面をもとにしています。EDI方式や産廃管理ソフト(外部ASP)をご利用の場合は、操作や換算の扱いが異なる場合があります。ご利用中のシステムの提供元へご確認ください。

次回予告

2026年10月15日公開予定

JWNET「再資源化等の情報の照会」とCSV保存|報告内容の確認・出力手順

今回は「設定・換算」を扱いました。次回は、報告済みの情報を確認し、保存する段階へ進みます。

まとめ

今回のポイントは、「表示」と「換算」を分けて考えることです。

  • 表示単位:kgで保持されているデータを、kgまたはtで見せる設定
  • 重量換算係数:m3・リットル・個・台の数量をkgへ換算し、基準重量を算出するための設定
  • どちらも任意設定で、環境設定の同じ画面から行う

そして実務では、「どのボタンを押すか」より先に、整理しておきたいことがあります。何の廃棄物を、普段どの単位で管理し、どの換算係数を使い、その根拠は何か。ここが会社として決まっていれば、設定そのものは数分で終わります。逆にここが決まっていないと、画面の操作が分かっていても手が止まります。

ここまでお読みいただき、ありがとうございます。

株式会社ケイ・システムが「入力できる状態をつくる」とお伝えしている理由も、ここにあります。JWNETへ数字を入れる前に、元になる受渡確認票やマニフェストの数量・単位を確認し、換算ルールをそろえておく。この準備が整って初めて、再資源化等の情報を無理なく続けられる状態になります。

数量・単位の整理からJWNET運用までご相談ください

次のような場合は、設定画面だけを直しても解決しないことがあります。

  • m3とkgが混在している
  • t管理とkg入力が混在している
  • 換算ルールが人によって違う
  • 受渡確認票はm3だが、JWNETではkgが必要になる
  • Excelで毎回換算してから入力している
  • 使っている換算係数の根拠が分からない
  • 担当者が変わると運用できなくなる

株式会社ケイ・システムは、産廃・解体業界に特化した事務代行・バックオフィス支援を行っています。受渡確認票・マニフェストの整理、数量と単位の確認、換算ルールと基準重量の整理、JWNETの設定と日々の入力、台帳の整理、関係先への確認まで、現在の現場運用に合わせて支援します。紙と電子が混在している場合もご相談ください。

入力だけの代行ではありません。入力できる状態をつくるところから、一緒に整理します。

株式会社ケイ・システム 〒242-0028 神奈川県大和市桜森2-3-15 三井ビル101。サービス内容は電子マニフェスト代行および産廃・解体に特化した事務代行のページをご覧ください。

監修・免責

株式会社ケイ・システム 代表取締役 小島啓義

監修・執筆

小島啓義(代表取締役)

株式会社ケイ・システム(神奈川県大和市)

※写真・氏名から代表ごあいさつページへ移動します。

ケイ・システムは、解体・産廃業界に特化したバックオフィス構築支援を行っています。公式資料に基づく設定内容と、現場実務で確認すべきポイントをあわせて整理し、単位の扱い方や換算ルールを会社として統一するところまで含めて支援しています。

免責:本記事は、2026年10月公開時点で確認したJWNET公式「電子マニフェストシステム 再資源化等の情報 操作マニュアル 暫定版Ver.2.0【処分業者向け】」(60〜64ページほか)の公開情報をもとに、表示単位と重量換算係数の設定を実務目線で整理した一般的な情報です。JWNETの画面、入力項目、仕様、標準の換算係数、制度、運用方法等は変更される可能性があります。実際の操作にあたっては、最新のJWNET公式サイト、操作マニュアル、FAQをご確認ください。株式会社ケイ・システムはJWNETの運営主体ではありません。EDI方式・産廃管理ソフト(外部ASP)をご利用の場合は、操作や換算方法が本記事と異なる場合があります。換算係数は、実際の計量実績や社内の管理基準等を確認して決定し、根拠のない係数は使用しないでください。法令・許可等の判断は、必要に応じて行政・専門家へご確認ください。

参考文献

  • 公益財団法人日本産業廃棄物処理振興センター「電子マニフェストシステム 再資源化等の情報 操作マニュアル 暫定版Ver.2.0【処分業者向け】総合版」(PDF)※本記事は主に60〜64ページ、あわせて33ページ・40ページを参照しています。
  • JWNET公式「CSVレイアウト・コード表・換算係数」(https://www.jwnet.or.jp/jwnet/manual/guide/data/index.html)※「処分(再資源化等の情報用)」の重量換算係数表が掲載されています。
  • JWNET公式「電子マニフェストの項目追加/再資源化等の情報」(https://www.jwnet.or.jp/jwnet/about/tsuika/index.html)

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