社長のつぶやき

厚木市のアップサイクル拠点「Origin ATSUGI」を訪問|廃材・木製パレットに新しい価値を

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まず結論(30秒)

神奈川県厚木市のgateway株式会社が運営する「Origin ATSUGI」は、廃材や古材、不用品を、空間・家具・アクセサリーなどへ生まれ変わらせるアップサイクルの活動拠点です。

現地で印象的だったのは、木製パレットや古材が「捨てる物」ではなく、次の使い方を待つ資源として扱われていたことでした。

本記事では、現地写真とともに、アップサイクルの意味、リサイクルとの違い、廃棄物処理業界にとっての可能性を実務の視点から紹介します。

厚木市のアップサイクル拠点「Origin ATSUGI」を訪問

皆さまこんにちは。株式会社ケイ・システムの小島啓義です。

神奈川県厚木市上依知にあるgateway株式会社の活動拠点「Origin ATSUGI」を訪問し、白井史人代表と打ち合わせを行いました。

gateway様とは、廃棄物処理に関わる団体を通じて知り合い、その後も継続的に情報交換を重ねています。白井代表は、長年にわたり資源リサイクル関連の事業に携わってきた経験を持ち、その経験を土台に、不要品や廃材へ新しい価値を加えるアップサイクルに取り組んでいます。

神奈川県厚木市上依知にあるUpcycle gatewayの活動拠点Origin ATSUGIの外観
▲gateway株式会社の活動拠点「Origin ATSUGI」

現地で感じた一番の特徴

事務所や展示空間では、木製パレットや古材が、壁面、テーブル、椅子、小物などへ姿を変えていました。「再利用しています」と説明するだけでなく、素材を実際の空間で使い続けているため、アップサイクルの考え方を目で見て体験できる場所になっています。

アップサイクルとは?捨てる前の素材に新しい価値を加える考え方

アップサイクルとは、廃棄される予定だった物や使われなくなった物の形・風合い・特徴を活かしながら、デザインや用途を工夫して、以前とは異なる価値を持つ製品や空間へ生まれ変わらせる考え方です。

gateway公式サイトでは、アップサイクルを、捨てられてしまう不用品や廃棄物をアイデアによって生まれ変わらせ、その価値を高める取組として紹介しています。

木製パレットなら、次のような活用が考えられます。

  • 形を活かしてテーブルや棚へ作り替える
  • 板材を内装や壁面の仕上げに活用する
  • 木の傷や色むらを、古材ならではの表情として残す
  • 空間のコンセプトに合わせた什器や装飾品へ変える

重要なのは、単にもう一度使うだけでなく、素材が持っていた履歴や個性を、新しい魅力として活かすことです。

アップサイクルとリサイクルの違い

アップサイクルもリサイクルも、資源を一度きりで終わらせず、次の用途へつなぐ取組です。ただし、素材の扱い方と価値の付け方に違いがあります。

比較項目アップサイクルリサイクル
基本的な考え方元の形や特徴を活かし、新しい用途や付加価値を生み出す使用済みの物を資源・原料として再利用する
木材の例パレットや古材を、家具・什器・内装材として活用する木材をチップ化し、ボードや燃料などの原料として利用する
特徴傷、色、形、使用履歴をデザイン上の魅力に変えやすい一定量を資源として循環させやすい
共通点廃棄を減らし、資源を次の利用へつなぐ取組である

どちらか一方が優れているという話ではありません。大量に発生する木くずはリサイクルの方が適する場合があり、形や風合いに価値が残る古材はアップサイクルに向く場合があります。素材の状態、量、保管場所、加工の手間、使い手の需要を見ながら、最適な出口を選ぶことが大切です。

gateway株式会社が取り組む4つの領域

gateway株式会社は、アップサイクルを単体商品の製作だけで終わらせず、暮らしや空間へつなげる活動を展開しています。

1.空き家再生

使われなくなった建物や空間に、新しい役割を持たせる取組です。残せる部分や活かせる素材を見極めながら、地域で再び使われる場所へつなげます。

2.内外装工事

廃材や古材を使い、店舗、ガレージ、住居などの内装やエクステリアを整えます。gateway公式サイトでは、廃材・古材・不用品の引取りや買取についても案内されています。

3.インテリア・家具

廃材や古材を、照明、テーブル、椅子、棚などへ再生します。新品の材料だけでは表現しにくい傷や色合いを、世界に一つだけの個性として活かせる点が特徴です。

4.ファッション・小物

海洋プラスチック、革製品、デニムなどを素材として、アクセサリーや小物へ作り替える活動も紹介されています。

木製パレットと古材がつくる、温かみのある空間

Origin ATSUGIで特に印象に残ったのは、木製パレットや古材が、単なる装飾ではなく、空間を構成する実用品として使われていたことです。

木材には、節、傷、色むら、使い込まれた跡があります。新品の建材では欠点と見られる部分も、アップサイクルでは「その素材にしかない表情」として活かされます。

実際に現地で見ると、アップサイクルは「廃棄物を減らすための我慢」ではありません。素材の過去を残しながら、新しい空間や製品をつくる、創造性のあるものづくりだと感じました。

産廃・解体業界から見たアップサイクルの可能性

産廃・解体業界では、廃棄物を安全かつ適正に処理することが最優先です。一方で、現場から出る物の中には、処分する前に状態や使い道を確認することで、別の価値へつなげられる物もあります。

アップサイクルへつなぐために必要なのは、作品を作る技術だけではありません。

どこで、どのような素材が、どれだけ発生するのか。汚れや破損はどの程度か。保管できるのか。誰が引き取り、誰が加工し、誰が使うのか。こうした情報と関係者をつなぐ仕組みがなければ、良い素材も処分へ流れてしまいます。

ケイ・システムが産廃事務で大切にしている「入力できる状態をつくる」という考え方も、ここに通じます。廃棄物量や品目、発生場所、写真、処理先の情報を整理できれば、処分費の管理だけでなく、リユースやアップサイクルの候補を検討する土台にもなります。

経済産業省は、サーキュラーエコノミーを、資源を効率的・循環的に利用しながら、付加価値の最大化を目指す経済として説明しています。アップサイクルは、その考え方を地域の空間や身近な製品で具体化する一つの方法です。

現地写真|Origin ATSUGIの外観・内装

以下は、訪問時に撮影したOrigin ATSUGIの写真です。木製パレットや古材が、実際の空間でどのように活用されているかをご覧ください。

アップサイクルに関するよくある質問

Q1. アップサイクルとは何ですか?

廃棄される予定だった物や使われなくなった物の形・特徴を活かし、デザインや用途を工夫して、新しい価値を持つ製品や空間へ生まれ変わらせる取組です。

Q2. リサイクルとの違いは何ですか?

リサイクルは、使用済みの物を資源や原料へ戻して再利用する方法です。アップサイクルは、元の形や風合いを残しながら、新しい用途や付加価値を与える点に特徴があります。

Q3. 木製パレットはどのようにアップサイクルできますか?

状態や安全性を確認したうえで、テーブル、椅子、棚、壁面材、店舗什器、装飾品などへ作り替える方法があります。使用目的に応じた補修・加工・仕上げが必要です。

Q4. gateway株式会社では、どのような活動をしていますか?

公式サイトでは、空き家再生、廃材・古材を活用した内外装工事、インテリア・家具、ファッション・小物などの活動を紹介しています。

Q5. 企業がアップサイクルに取り組む際、最初に何を確認すべきですか?

発生する素材の種類、量、状態、発生頻度、保管場所、運搬方法、加工先、利用先を整理します。「何が出るか分からない」状態では継続しにくいため、まずは発生状況を見える化することが重要です。

まとめ|「処分する物」から「次に使える資源」へ

gateway株式会社のOrigin ATSUGIでは、木製パレットや古材、不用品が、家具、内装、アクセサリーなどへ生まれ変わり、実際に使われています。

現地を訪れて感じたのは、アップサイクルは単なる再利用ではなく、素材に残る価値を見つけ、使い手とつなぐ仕事だということです。

ケイ・システムも、廃棄物の種類・数量・発生場所・処理状況を整理し、「見えないまま捨てる」状態を減らす仕組みづくりに取り組んでいます。今後も、環境ビジネスに真摯に向き合う仲間との連携を大切にしながら、資源が次の価値へつながる取組を進めてまいります。

参考情報

※gateway株式会社に関する事業内容・所在地・代表者情報は、同社公式サイトの掲載内容を確認しています。訪問時の印象や写真に関する記述は、株式会社ケイ・システムによる現地訪問時の記録です。

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ケイ・システムは、入力作業だけを請け負う会社ではありません。現場写真、紙、Excel、LINE、受渡確認票などを整理し、廃棄物情報を入力・集計・改善に使える状態へ整えます。

株式会社ケイ・システム

〒242-0028 神奈川県大和市桜森2丁目3-15 三井ビル101

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監修・免責

株式会社ケイ・システム 代表取締役 小島啓義

監修・執筆:株式会社ケイ・システム(神奈川県大和市)/代表取締役 小島啓義

産廃・解体業界のバックオフィス支援、電子マニフェスト運用、紙マニフェスト管理、廃棄物データの見える化に取り組んでいます。17万5千枚を超える紙マニフェストと向き合った経験を原点に、現場を大きく変えず、会社に残る仕組みづくりを支援しています。

免責:本記事は、現地訪問時の記録と各公式サイトの公開情報を基に作成した一般情報です。各社の最新サービス、営業情報、取扱条件等は、公式サイトへ直接ご確認ください。

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