コラム

廃掃法(廃棄物処理法)とは?改正で何が変わった?

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まずは要点(30秒)

  • 廃掃法(廃棄物処理法)は、「出した事業者(排出事業者)が最後まで責任を負う」前提のルールです。
  • 実務は分類 → 委託先の許可確認 → 契約書 → マニフェスト(紙/電子JWNET) → 保存が“セット”。ここが分断するとミスが増えます。
  • 改正は一言でいうと「不適正処理を防ぐため、情報伝達と追跡(見える化)を強める方向」です(施行時期・運用は要確認)。
  • 神奈川県内の解体・産廃の現場でも、差戻し・期限遅れ・紙/電子の混在が起点で“月末に崩れる”ケースがよくあります。

※本記事は一般情報です。自治体運用や個別事情で扱いが変わるため、最終判断は一次情報(環境省・JWNET・自治体)でご確認ください(要確認)。

比較項目一般の事務代行産廃・解体の専門代行(例)
前提理解入力作業は得意でも、例外(差戻し・期限・数量照合)が読みにくい受渡確認票、期限、数量ズレ、未完了追跡を“事故ポイント”として設計
止まりどころ情報不足の確認往復が増えやすい「誰が何を出す」をテンプレ化して確認回数を減らす
品質管理担当者依存になりやすいチェック観点(許可・契約・マニフェスト)を標準化し属人化を抑える
成果“作業量”は進むが、月末に未完了が残ることがある未完了(滞留)を減らし、照会時に“すぐ出せる”状態を作りやすい

廃掃法(廃棄物処理法)とは?まず全体像

廃掃法(廃棄物処理法)は、廃棄物を「安全に、適正に」処理するための基本ルールです。

ポイントはシンプルで、排出事業者(出した会社)が“最後まで責任”を持つという考え方です。

流れ現場の動き(ざっくり)

発生 → 保管 → 収集運搬 → 中間処理 → 最終処分/再資源化

この途中で「記録(マニフェスト等)」が止まると、遅延や漏れが連鎖します。

実務担当者が最初にやること

  • 廃棄物の区分(産廃/一廃/特別管理)を整理
  • 委託先の許可範囲・期限を確認
  • 契約書とマニフェスト運用を“セット”で整備

産廃・一廃・特別管理の違い(迷うポイント)

現場で一番起きるのが「これ、産廃?一廃?」問題です。

結論として、区分は“出た場所・性状・自治体運用”で判断が分かれることもあります(要確認)。

迷うときは、自治体の案内や確認結果(メール等)を“証跡として残す”のが安全です。

排出事業者責任とは(委託しても終わりじゃない)

「委託したから、あとは処理業者がやってくれる」は危険です。

実務では、契約・許可・マニフェスト・保存が揃ってはじめて“説明できる状態”になります。

改正で何が変わった?方向性を1枚で理解

改正は毎年のように積み重なりますが、現場に効く“方向性”は大きく外れません。

キーワードは「情報伝達」と「追跡(見える化)」です。

方向性①電子マニフェスト(JWNET)で“追跡”が強まる

電子マニフェストの報告内容が整備され、排出事業者が最終処分(または再生)までの処理状況を把握しやすくする方向が示されています(要確認)。

運用開始時期・対象範囲はJWNETや通知等の一次情報で確認してください。

方向性②契約時の情報伝達がより重要に(要確認)

委託契約書で、廃棄物に含まれる化学物質等の情報伝達を求める趣旨が示されています(要確認)。

「契約書はひな形でOK」ではなく、実物の運用(現場追加・品目追加)まで含めた管理が重要になります。

ここだけ押さえる:
改正対応で一番大事なのは「法令を暗記する」より、記録が止まらず回る運用(テンプレ・役割・チェック)を作ることです。

現場で多い「つまずき」実例(匿名)

実例1:受渡確認票が戻らず、月末に未完了が山積み

解体現場が増えるタイミングで、現場名・排出場所・品目・数量がバラバラに届く。

事務が確認に追われ、マニフェスト起票が遅れて、差戻し→さらに遅れるのループに。

防ぐコツ:現場テンプレ(受渡確認票)で“必要情報”を固定し、戻らないものだけ追う。

実例2:許可の確認が形だけで、品目ズレに気づかない

委託先はいつも同じだから…と、許可証の範囲・期限を更新していない。

品目が変わった瞬間にズレが出て、契約書・マニフェストの整合が取れない状態に。

防ぐコツ:許可期限・許可範囲を台帳化し、更新月だけ点検する。

実例3:紙と電子が混在して、どこまで終わったか分からない

一部は紙、別の現場はJWNET。控えの保管場所もバラバラ。

担当者が休むと、「誰が、どこで、何を見ればいいか」が分からない。

防ぐコツ:契約・許可・マニフェストを“案件単位”で紐付けて保存する。

排出事業者が最初に整える5点(チェックリスト)

初心者の方ほど、ここを順番どおりに整えると事故が減ります。

①分類産廃/一廃/特別管理の整理

  • 迷うものは、自治体案内や確認履歴を残す(要確認)
  • 現場が勝手に判断しない“ルール”を決める

②許可委託先の許可範囲・期限確認

  • 品目(種類)と処分方法が合っているか
  • 期限が近いものだけ月次で点検

③契約産業廃棄物処理委託契約書の最新版管理

  • 現場追加・品目追加が出たときの更新手順を決める
  • 必要情報の伝達(化学物質等)は要確認で点検

④マニフェスト紙/電子(JWNET)運用を統一

  • 現場から上がる情報をテンプレで固定
  • 週次で“未完了だけ”を見る(溜めない)

⑤保存/報告契約・許可・マニフェストを“セット保管”

照会が来たときに「探し物」になると不安が増えます。

交付等状況報告書など、自治体提出が必要になる場合もあるため、要件は一次情報で要確認です(要確認)。

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運用フロー(現場→事務→委託先→保存)

廃掃法対応は「点」ではなく「流れ」です。

紙でも電子(JWNET)でも、“止まりやすいところ”を先に潰すと安定します。

  1. (発生前)分類・委託先・契約を先に固める
    区分(産廃/一廃/特別管理)と、委託先の許可範囲を確認。契約書を最新版に統一。
    コツ:現場追加・品目追加が出たら「口頭で済ませない」ルールにする。
  2. (現場)必要情報を“受渡確認票”で集める
    現場名/排出場所/品目/数量/運搬先/処分方法など、マニフェスト起票に必要な情報をテンプレで統一。
    コツ:テンプレがないと、事務側の確認が増え、滞留が起きやすい。
  3. (事務)マニフェスト起票・チェック(紙/電子)
    入力ミス・不足を早期に潰す。電子(JWNET)は未完了追跡がしやすい。
    コツ:月末にまとめると崩れやすいので、週次で“未完了だけ”を見る。
  4. (委託先)運搬・処分の完了確認(遅延は早めに是正)
    完了登録・返送を確認し、遅延や不一致はすぐ連絡して原因を潰す。
    コツ:時間が経つほど原因追跡が難しくなる。
  5. (保存)契約・許可・マニフェストを“案件単位”で紐付けて保管
    照会が来ても、すぐ出せる状態がゴール。
    コツ:担当者交代でも崩れない“保管ルール”が重要。

外注(事務代行/BPO)で失敗しない選び方

外注は便利ですが、選び方を間違えると「確認往復が増えて逆に遅い」状態になります。

失敗しないコツは、“止まりどころ”を理解しているかで見極めることです。

チェック外注先選びで失敗しない

  • 受渡確認票(現場情報)が不足した時の“詰め方”がある
  • 未完了(滞留)を週次で追う運用ができる
  • 許可・契約・マニフェストの整合チェック観点がある
  • 担当者が変わっても同品質になる手順書がある

範囲任せられる範囲(例)

  • JWNET加入〜初期設定〜運用ルール作り
  • 入力補助・チェック・未完了追跡
  • 契約書・許可証写しの整理、台帳化
  • 照会時に“すぐ出せる”状態づくり
判断の軸:
「作業をしてくれるか」よりも、“止まる前に潰してくれるか”で選ぶと、結果的に工数もトラブルも減ります。
▲電子マニフェスト受渡確認手順(ケイ・システム)

FAQ(よくある質問)

Q1. 紙マニフェストのままでも「産業廃棄物管理票交付等状況報告書」は作れますか?
作れます。ただし紙は「集める・数える・転記する」が必ず発生し、担当者依存になりがちです。
提出要件や期限は自治体で異なるため、一次情報の確認をおすすめします(要確認)。
Q2. 電子マニフェスト(JWNET)にすると集計は本当にラクになりますか?
多くの場合、紙の“めくって探す”作業は大きく減ります。
ただし、混在運用・現場情報の粒度・協力会社との連携で効果が変わるため、運用設計が重要です。
Q3. 一般の事務代行に頼めば十分では?
汎用作業は進みますが、産廃・解体は例外対応(受渡確認票、数量照合、期限、差戻し)が多く、確認往復が増えやすい領域です。
「止まりどころ」を理解している専門代行の方が、結果的に手戻りが減るケースがあります。
Q4. 何から始めるのが最短ですか?
まずは「紙で何が詰まっているか(探し物/差戻し/期限/数量)」を棚卸しし、次にJWNET導入・運用設計の優先順位を決めるのが近道です。

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監修・免責

監修:株式会社ケイ・システム(神奈川県大和市)/代表取締役 小島啓義

本記事は、産廃・解体業界の実務で起きやすい論点を整理した一般情報です。法令・運用は改正や自治体運用で変わる可能性があるため、必ず一次情報(JWNET・自治体・環境省等)で確認してください。個別案件は状況により最適解が変わりますので、無料相談をご利用ください。

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