コラム

マニフェスト管理の属人化を「担当者のせい」にしていませんか?事務員が定着しない本当の理由

公開日:2026-02-16 最終更新日:2026-02-16

【初めて当サイトへお越しの方へ】
産廃・解体業界の事務効率化や、私が現場で経験した「17万5千枚の紙」との戦いから生まれた解決策など、当サイトの全体像を1ページに凝縮してまとめています。
記事を読み進める前に、まずは 初めての方へのガイドブック をご一読いただけると、貴社にぴったりの解決策がより早く見つかります。

結論(30秒):属人化は「担当者のせい」ではありません。
解体・産廃のマニフェスト業務(紙/電子マニフェスト・JWNET)は、ルールが曖昧なまま回すほど、退職・引継ぎのたびに破綻します。
解決はシンプルで、窓口一本化(誰に聞けばいいかを固定)と、手順化(SOP)と、証憑・版管理(迷わない保管)。必要なら事務代行(アウトソーシング)で品質を一定にします。

※期限・罰則・運用の細目は契約形態や改正等で変わる可能性があるため、必ず一次情報( JWNET 公式FAQ/自治体案内/環境省等)で要確認の前提でお読みください。

こんにちは、株式会社ケイ・システムの小島です。

神奈川県内の解体・産廃業の経営者様から、こんな切実な声をよく伺います。

  • 「また事務員が辞めてしまった……」
  • 「ベテランのAさんがいないと、マニフェストのことは誰も分からない」
  • 「求人を出しても、若い子が全く面接に来てくれない」

多くの現場では「担当者の能力」や「今の若者の根性」のせいにしがちですが、実は根本的な原因は別にあります。
それは、担当者のスキルに依存しきった「ルール不在」の体制そのものにあります。
この記事では、業界の負の連鎖を断ち切り、誰が担当しても回る組織にするための処方箋をお話しします。

目次(タップで開閉)
  1. そもそも「属人化」とは?(解体・産廃の事務で起きる形)
  2. 事務員が定着しない本当の理由(現場で起きていること)
  3. 処方箋|窓口一本化×SOP×版管理で「誰でも回る」へ
  4. チェックリスト|明日から直せる10項目
  5. よくある質問(FAQ)
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  7. お問い合わせ・ご相談(無料)
  8. 監修・免責

そもそも「属人化」とは?(解体・産廃の事務で起きる形)

神奈川県/解体/産廃/電子マニフェスト/JWNET/事務代行

属人化とは、ざっくり言うと「Aさんがいないと回らない状態」です。
本人が優秀かどうかではなく、会社のルールが“人の頭の中”にしか無いのが問題なんです。

用語を3つだけ、超かみ砕きで整理します

電子マニフェスト紙のマニフェストをデジタルで管理する仕組み。紙と混在する時期が長く、運用設計が命です。
JWNET電子マニフェストの運用で登場する名称。現場では「どこに何を入れるの?」が詰まりポイントになりがちです。
SOP(手順書)誰が見ても同じ品質でできる“手順の型”。口頭教育(OJT)だけだと、退職で崩れます。

※「3日ルール」など期限に関する呼び方が現場で話題になることがありますが、具体の定義・期限は運用や改正等で変わり得ます。必ず一次情報で要確認の上、社内ルールとして固定してください。

JWNET(電子マニフェスト)で属人化が致命傷になる理由

紙の時代は「最悪、後で紙を探せば…」が通ってしまう場面がありました。
ですが電子化すると、入力・確認・証憑の突合が連動します。

つまり、属人化があると「退職=運用停止」に直結しやすい。
これは担当者の根性ではなく、仕組みの設計ミスです。

事務員が定着しない本当の理由(現場で起きていること)

「また事務員が辞めた…」
この時、つい人のせいにしたくなります。

でも、私が神奈川県大和市で解体・産廃の現場を何度も見てきて確信したのは、
辞めたくなる“構造”が先にあるということです。

なぜ、あなたの会社の事務員は定着しないのか?

属人化が生む「負の連鎖」の正体は、だいたい次の3つです。

  • 「非効率な遺産」の継承:ベテランスタッフも、実は満足な引継ぎを受けないまま、自分なりの(偏った)やり方で回していることが多いです。その結果、後輩にも非効率なルールを強いてしまいます。
  • 教育の不在(OJTの限界):DX化しようにも教えられる人がいない。新しい仕組みを入れようとすると「かえって手間が増える」「残業代がかさむ」と反発が起き、結局アナログに戻りがちです。
  • 若手が絶望する「アナログの山」:要領の良い若いスタッフが入ってきても、紙の山・非合理な手順を見て「ここでキャリアを積むのは無理だ」と直感し、早期離職につながります。

そして、ここで大事なのがひとつ。
「システムを入れれば解決する」というのは、よくある勘違いです。
ぐちゃぐちゃなルールの上に高価なシステムを乗せても、混乱が加速するだけ。まずはルール(窓口・手順・保存)を固定することが先です。

匿名の“よくある実例”|退職翌日に止まる会社

ある解体・産廃業者様で、ベテラン事務員Aさんが退職。
その翌週、現場から「受渡確認票が足りない」「計量票が見つからない」と電話が鳴り続けました。

実は、Aさんは自分用のメモで業務を回していました。
「どの案件が紙で、どれが電子で、どこに証憑があるか」が、誰にも分からない。

結果、差戻し対応が遅れ、現場は「また事務が遅い」と不満。
事務は「現場が票を出さない」と不満。
経営者は「誰が悪いんだ…」と疲弊。

ここで必要なのは叱責ではなく、窓口の固定手順の固定です。
「どう困る → どう防ぐ → 誰がやる」を、先に決めておく。これだけで、退職リスクは激減します。

「事務員が急に辞めて困っている…」
そんな会社の不安をゼロにします。

採用・教育コストは0円。プロのチームが明日から貴社を支えます。
属人化を防ぎ、経営に集中できる環境を。

処方箋|窓口一本化×SOP×版管理で「誰でも回る」へ

ここからは、担当者が変わっても回る状態を作るための処方箋です。
ポイントは、社内で頑張り切ろうとしないこと。必要なら事務代行(アウトソーシング)で品質を固定します。

属人化を解消する「窓口一本化」と「手順化(SOP)」

属人化をリセットするには、膨大な時間とエネルギーが必要です。
しかし、その「過去の負債」を社内だけで処理しようとするから失敗します。

  1. 窓口を「社外」へ一本化する
    担当者(個人)にマニフェストを紐付けるのではなく、「事務代行(仕組み)」に紐付けます。
    当社が窓口となることで、担当者が誰になろうと、退職しようと、マニフェスト管理のクオリティは一定に保たれます。
  2. 現場を変えないDX(SOPの構築)
    「新しいソフトを覚えろ」ではなく、現場は「写真を送るだけ」という究極にシンプルな手順(SOP)にします。
    複雑な入力ルールは、私たちの手順書(SOP)の中で完結させます。
  3. 「紙の山」という負債のリセット
    アナログから電子への移行、過去データの整理。これらを事務員さんに背負わせるのではなく、プロが短期間でリセットします。
    業務がスマートになれば、必然的に「若いスタッフが働きたいと思う環境」に変わります。

※「誰が入力するか」より、未着・不足・例外時の動きが決まっていることが重要です。

比較表|属人化運用 vs 仕組み化運用

観点属人化運用仕組み化運用(理想)
問い合わせ窓口「Aさんに聞く」/不在で止まる窓口を固定(社内 or 外部)し、誰でも同じ答え
引継ぎ口頭/メモ頼み/退職で消えるSOP(手順書)+チェック表で属人化しない
証憑・版管理紙の山/最新版が不明/探す命名ルール+保存先固定で迷わない
ミス・差戻し個人の注意力頼み二重チェック+例外時の動き(誰が/いつ/何を)を固定

よくあるミスと「防止策(誰がやるか)」

よくある詰まりどう困るどう防ぐ(誰がやる)
受渡確認票が戻らない入力が遅れ、差戻し・期限不安が増える当日共有をルール化(現場:写真送付/事務:未着リスト確認/窓口:催促)
写真不足(番号が読めない等)再撮影で二度手間、現場が不満撮影テンプレを固定(現場:撮影ルール/窓口:不足時に即返信)
数量ズレ・品目ズレ後で合わず、帳票・台帳が崩れる計量票と突合する手順を固定(事務:一次チェック/窓口:確認依頼)
紙/電子の混在「どっちが正?」で混乱、二重管理案件ごとに“運用区分”を明記(窓口:台帳で管理/事務:同じ場所で確認)

手順表|現場を変えないDX(写真送付→代行→台帳化)

私たち(株式会社ケイ・システム)は、神奈川県大和市を拠点に、電子マニフェスト(JWNET)導入支援/運用設計/入力代行(事務代行・アウトソーシング)を行っています。
現場に「PCを触らせない」。ここを徹底して、運用を安定させます。

ステップやる人やること
1. 証憑の共有現場(ドライバー/作業員)受渡確認票・計量票を写真で送る(LINE/メール/FAX)
2. 入力・整合事務(社内 or 代行)写真を基に入力/数量・品目の突合/不足があれば即確認
3. 確認・管理管理者(社内)台帳で状況を見える化。検索・集計・証跡管理を固定

※ここで大事なのは「誰が入力するか」ではなく、未着・不足・例外時の動きが決まっていることです。

補足:「システムを入れれば解決する」は、よくある誤解です。
ぐちゃぐちゃなルールの上に高価なシステムを乗せると、混乱が加速します。まずは窓口・手順・保存を固定しましょう。

そして、もし今すでに現場がパンクしているなら、ここは無理に社内で抱えず、外部の手を借りるのが最短です。
👉 【2026年版】事務の属人化を解消!手順化・代行サービスの導入事例はこちら

チェックリスト|明日から直せる10項目

まずは、ここだけ押さえると「退職で止まる」リスクが下がります。

チェック項目YESにしたい状態
窓口が決まっている「誰に聞くか」が固定(社内or外部)
未着リストがある受渡確認票・計量票が来ない案件を毎日見える化
撮影ルールがある不足が出ない撮り方が決まっている(例:全体→番号→数量)
例外時の動きが決まっている不足・ズレ・差戻しの時に「誰が、いつ、誰へ連絡」が固定
保管場所が一つ証憑・契約・台帳の保存先が固定(探さない)
命名ルールがある「日付_取引先_現場名_票種」など、迷わない名前
二重チェックがある入力と確認の役割が分かれている(人の入替に強い)
紙/電子の区分が明確案件ごとに運用区分が分かる(混在でも迷わない)
SOPが1枚でもある最低限の流れが紙一枚で説明できる
一次情報の参照先が決まっている JWNET 公式FAQ/自治体案内/環境省など、確認先を固定(要確認運用)

結論:ルールを作ることが、最大の採用活動になる

古い体質が目に見えて分かる会社に、優秀な人は集まりません。
逆に、「誰が担当してもミスが起きないルール」がある会社は、求職者から見て非常に魅力的に映ります。

「事務員が辞めるたびにパニックになる」という不安を抱え続けるのか。
それとも、今この瞬間から「誰にも依存しない強い組織」に作り変えるのか。

17万5,000枚以上の伝票と向き合ってきたケイ・システムが、貴社の事務の「負の遺産」をリセットし、属人化のない未来を一緒に作ります。

よくある質問(FAQ)

Q:結局、事務員さんのスキル不足が原因では?

A:スキルの問題に見えて、実はルール不在が原因のことが多いです。
ルールが無い状態では、誰が担当でもミスが起きます。まずは窓口・手順・保存を固定しましょう。

Q:紙と電子マニフェストが混在しています。無理ですか?

A:混在は“普通に起きます”。大事なのは区分が分かる台帳と、例外時の動きが決まっていること。
いきなり全部を電子化せず、段階的に設計すれば大丈夫です。

Q:期限管理(いわゆる「3日ルール」等)が怖いです。

A:不安の正体は「未着・不足・例外が見えない」ことです。
期限・運用の細目はケースで変わる可能性があるため要確認ですが、まずは未着リストと窓口固定で“火種”を減らせます。

Q:事務代行(アウトソーシング)は、丸投げになりませんか?

A:丸投げではなく、役割分担です。
現場は「写真を送る」、管理者は「確認する」。入力・整合・手順化を外部に置くことで、退職リスクに強い体制になります。

電子マニフェスト受渡確認票の運用イメージ(ケイ・システム)
▲受渡確認票を“当日共有”にするだけで、期限切れ・差戻しの火種が減ります。
電子マニフェスト受渡確認票をLINEで写真を送っているイメージ画像(ケイ・システム)
▲受渡確認票をLINEで送るだけの“人間OCR”

お問い合わせ・ご相談(無料)

「事務員が急に辞めて困っている…」
そんな会社の不安をゼロにします。

写真・受渡確認票・数量根拠の“回収ルール”から整えます。
採用・教育コストは0円。プロのチームが明日から貴社を支えます。
属人化を防ぎ、経営に集中できる環境を。

株式会社ケイ・システム|〒242-0028 神奈川県大和市桜森2丁目3-15 三井ビル101
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株式会社ケイ・システム 代表取締役 小島啓義

監修・執筆:株式会社ケイ・システム(神奈川県大和市)/ 代表取締役
小島 啓義

「廃棄物業界をITで変える」をミッションに活動する、産廃・解体事務の専門家。
現場と事務の両面を踏まえ、現在は「ゴミの見える化」を実現する自動計量システム『企業の体重計®』の開発や、複雑化する産廃事務の代行・DX支援を通じ、循環型社会のデジタルインフラ構築を推進中。

免責:本記事は、産廃・解体業界の実務で起きやすい論点を整理した一般情報です。法令・運用は改正や自治体運用で変わる可能性があるため、必ず一次情報(JWNET・自治体・環境省等)で確認してください(要確認)。個別案件は状況により最適解が変わりますので、無料相談をご利用ください。

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