コラム

【警告】「電子マニフェスト=帳簿不要」は大きな誤解!行政処分を招く「見落とし」の正体

公開日:2026-02-20
最終更新日:2026-02-20

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産廃・解体業界の事務効率化や、私が現場で経験した「17万5千枚の紙」との戦いから生まれた解決策など、当サイトの全体像を1ページに凝縮してまとめています。
記事を読み進める前に、まずは「初めての方へのガイドブック(下記URL)」をご一読いただけると、貴社にぴったりの解決策がより早く見つかります。
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まず結論(30秒)

こんにちは、株式会社ケイ・システムの小島です。
いきなり本題ですが、現場を回っているとほぼ毎回ぶつかる“ヤバい誤解”があります。
「電子マニフェスト(JWNET)にした=帳簿も不要でしょ?」
……これ、ハッキリ言います。そのまま放置すると危険です。

(実際に冷や汗をかいた社長の一言|匿名)
「JWNETに全部入ってるんで、帳簿は…もう大丈夫ですよね?」
そう言った直後、元請から電話。
「今月の現場、数量根拠(計量票)と処分実績、すぐ出せます?」
社長:「……え、どこにある?(汗)」
“入ってる”と“出せる”は別物。ここで詰まる会社、本当に多いです。

電子マニフェストは確かに便利です。期限管理も見える化も進みます。
でも、会社を守る「説明できる状態」が勝手に出来上がるわけじゃありません。
立入・元請提出・監査で「根拠は?」と聞かれた瞬間に、3分で詰む会社を私は何社も見てきました。

  • 守るべき本質:産廃の処理実態を、証憑(計量票・処分実績など)とセットで即答できる状態にする
  • 事故の原因:人手不足/属人化/二重入力(Excel管理の限界)/紙と電子の併用崩れ
  • 最短の対策:役割分担+月次ルーチン+証憑の突合(とつごう)+分からなければアウトソーシング

※法令・保存期間・報告義務の扱いは、事業区分や自治体運用で変わる可能性があります。
本記事は「現場で事故らない安全側の運用」を軸に整理しています。断定が危険な点は、JWNET公式FAQ・環境省・自治体案内など一次情報で要確認として読み進めてください。

(現場の生声)
社長さんは「え、マジで…?」と青ざめるのに、スタッフ側は「え?誰も教えてくれないし…」で止まる。
これ、珍しくありません。だからこそ“仕組み”にするのが一番効きます。

目次(クリックで開きます)

なぜ「JWNET=帳簿不要」が危険なのか

解体業者・収集運搬(運搬業者)・処分業者(中間処理/最終処分)にとって、電子マニフェストは強力な武器です。
ただし、現場で増えている誤解がこれです。
「電子マニフェストにした=帳簿も勝手に整う」

(現場の生声:よくある会話)
社長:「うちは電子にしたから、もう帳簿いらないよね?」(ドヤ顔)
私:「……その認識のままだと、立入で詰みますよ」
社長:「え?でもJWNETに全部入ってるし…」
私:「“入ってる”と、“説明できる”は別物です。根拠(計量票・処分実績)が出ないとアウトです」

実務の怖さは、「出せるべきものが、すぐ出せない」ことにあります。
立入検査で「社長、帳簿(または処分実績の根拠)を見せてください」と言われた瞬間、
机の中・共有フォルダ・Excel・紙ファイルがバラバラだと、その場で“探し物大会”が始まります
そして、現場は待ってくれません。

電子で“ラクになる部分”と“残る作業”

電子マニフェスト(JWNET)は、期限管理処理状況の見える化を助けます。
でも、会社を守るために残るのが「証拠の束ね方」です。

(ここが誤解ポイント)
電子化で「何が免除になり、何が残るか」は、業態・自治体運用で差が出ることがあります。
ただ、現場で多いのは「免除になった“報告書”」と「残る“帳簿・根拠管理”」をごっちゃにするパターンです。
ここを混ぜた瞬間に、管理は崩れます。

よくある誤解実際に必要な考え方(安全側)現場で困る瞬間
誤解「電子なら帳簿不要」対策帳簿・実績・証憑の扱いは一次情報で要確認。電子は“楽になるがゼロにはならない”立入/元請提出で「根拠は?」と聞かれ、計量票・処分実績・運搬報告書が揃わない
誤解「マニフェスト画面が証拠」対策現場では数量根拠が必要。計量票や処分実績と突合(とつごう)できる形が強い月次集計が合わず、元請の数量報告(建設廃棄物)で信用を落とす
誤解「Excelで何とかなる」対策人手不足だと二重入力が破綻。運用(仕組み化)+必要ならアウトソーシング担当者退職で属人化が露呈し、引き継ぎ不能になる

帳簿で見られるポイント(初心者向け)

ここは専門用語が多いので、まず定義からいきます。
ただ、難しく考える必要はありません。帳簿は一言で言うと、「会社の防具(ぼうぐ)」です。
立入や元請のチェックが来た時に、社長が一人で矢面に立たないための盾。

帳簿=マニフェストの控え、ではない

マニフェスト(紙マニフェスト/電子マニフェスト)は「流れを追う仕組み」。
帳簿は「会社としての記録のまとめ」。
つまり、“見せ方(整え方)”が違うんですね。

(現場の生声)
「マニフェストと受渡確認票の控えがあるから、それが帳簿代わりでしょ?」
……って言われるんですが、それだと“まとまってない”んです。
バラバラの紙束を出して「これです」は、相手からすると“管理してない”に見えます。

※帳簿の対象範囲・記載項目・保存期間は、業態(排出事業者/収集運搬/処分)や自治体運用で差が出ることがあります。
ただし一般に、帳簿は事業場ごとに備え付け、一定期間ごとに閉鎖し、閉鎖後も保存が求められます(要確認)。
“自社が何に該当するか”を、許可(許可証)や契約形態(委託契約書)とセットで確認してください。

「電子化で免除されるのは“報告書”だけ」問題

ここ、現場で一番多い地雷です。
電子マニフェスト化で「提出が不要になる(扱いが変わる)」ものがあると、
そこだけ切り取られて、いつの間にか 「全部いらない」に変換されます。

(現場の生声)
私が言いたいのはこれです。
社長はおろか、管理職もよく分かってない。
それで事務員さんが分かるわけがない。
だから教えても「で、どうすればいいんですか?」で止まり、放置される。これが実態です。

計量票・処分実績・運搬報告書との突合(とつごう)が肝

実務で強いのは、次の3点が同じ現場・同じ期間で一致している状態です。

  • 電子マニフェスト(JWNET)の処理状況
  • 計量票(数量根拠)
  • 処分実績運搬報告書(運搬・処分の実態)

この「突合」ができていれば、
行政対応も、元請/施主対応も、ぐっと楽になります。
逆に言うと、突合できない会社は、リサイクル率を聞かれても答えられない状態になりがちです。

「事務員が急に辞めて困っている…」
そんな会社の不安をゼロにします。

採用・教育コストは0円。プロのチームが明日から貴社を支えます。
属人化を防ぎ、経営に集中できる環境を。


現場で多い「見落とし」3パターン(実例)

ここからは、神奈川県内の解体・産廃現場で実際に多い“匿名のあるある”です。
法律を知らないというより、忙しさで運用が崩れるのが本当の原因です。
そして崩れ方は、だいたい決まっています。

パターン1:担当者退職でデータが消える(属人化)

事務員さんが退職。共有フォルダではなく個人PCに保存。
紙の控えは机の引き出し。
結果、「帳簿(または根拠資料)が見つからない」。

防ぎ方:保存先を1つに固定(会社の共有ルール)+月次で閉じる(締める)+誰でも追える一覧を作る

(現場の生声)
「前任者しか分からない」って言葉、私は何回聞いたか分かりません。
でも行政も元請も、前任者の都合は知ったこっちゃないんです。残るのは会社です。

パターン2:二重入力で数字が合わない(Excel管理の限界)

JWNETのデータと、Excelの集計と、処分業者の実績が微妙にズレる。
元請から「数量報告(建廃)をください」と言われた瞬間に焦る。

防ぎ方:計量票を“唯一の根拠”にして、突合ルールを固定。二重入力を減らす(取込・テンプレ・代行)

(現場の生声)
社長はここでビビります。「え、数字ズレてるの?ヤバ…」って。
でもスタッフ側は「言われても…」「どれが正しいんですか?」で止まる。
だから“誰でも回せるルール”にしないと、永遠に同じ事故が起きます。

パターン3:紙と電子の併用がグチャグチャ(期限管理)

取引先が電子未対応で一部は紙マニフェスト。
現場が増えて、返送期限(確認期限)が追えず、気づいたら未回収。
「紙は誰が持ってる?」が毎回起きます。

防ぎ方:「電子:原則」「紙:例外」を明確にして、例外だけ別箱で管理(週次チェック)

(現場の生声)
併用が悪いんじゃないです。
併用なのにルールが無いのが悪い。これだけです。

今日からできる“事故らない運用”

ここが一番大事です。
システムより先に、運用(仕組み化)を作るだけで事故率が下がります。
私のおすすめは「完璧」じゃなくていい。“止まらない最低ライン”を作ることです。

役割分担(現場/事務/運搬/処分)

  • 現場:分別、数量根拠(計量票・写真・受渡情報)の回収
  • 事務:JWNET起票、経路(パターン登録)、期限管理、帳簿・証憑の突合
  • 運搬業者:運搬の報告(運搬報告書)、積替え有無の共有
  • 処分業者:処分実績(中間処理/最終処分場)、必要書類の提出

(現場の生声)
「誰が何をやるか」が決まってない会社は、だいたい“最後に事務員さんが背負う”形になります。
それで回らない→放置→事故。ここまでセットです。
だから最初に、現場が回収するもの(計量票・受渡情報)を決めましょう。

月次の締め(翌月に持ち越さない)

  1. 今月分の証憑を回収(計量票・処分実績・運搬報告書)
  2. JWNETの処理状況を確認(未完了の一覧を作る)
  3. 突合(数量・日付・現場名・品目)
  4. 不一致を潰す(運搬/処分へ確認、修正、差戻し原因をメモ)
  5. 保存(共有フォルダ固定+月次で閉じる)

※「保存期間」「帳簿の閉鎖タイミング」「報告が免除される範囲」などの細部は、一次情報で要確認です。
“自社の業態(排出事業者/収集運搬/処分)”と“許可の範囲”に合わせて決めましょう。

(現場の生声:ここが分岐点)
教えても「どうすればいいか分からない」で止まり、放置される会社は、運用が崩れていきます。
逆に、月次で締めるだけで、数字が“ブラックボックス化”しにくくなります。
これだけで、元請に「リサイクル率どうなってる?」って聞かれても、冷や汗が減ります。

比較表:自社対応 vs 事務代行(アウトソーシング)

項目自社対応(内製)事務代行(アウトソーシング)
スピード慣れるまで遅い/担当者に依存立ち上がりが早い(ルール化して進む)
品質属人化しやすい/二重入力のミスが出やすい突合・期限管理が仕組み化しやすい
リスク退職・欠勤で止まる/立入時に探し回る証憑の回収ルールまで整えれば“止まりにくい”
コスト感人件費+教育コスト+採用コストが膨らみやすい必要な範囲だけ委託できる(段階導入が可能)
おすすめ専任がいる/現場数が少ない/仕組みが既にある人手不足/現場が複数/元請提出が増えた/行政対応が不安

(現場の生声:正直な結論)
分からなければ、アウトソーシングした方が早いです。
ここは根性論じゃありません。
“放置”が一番高くつきます。

手順表:帳簿・証憑の運用フロー(テンプレ)

タイミングやること使う資料担当
現場発生時数量根拠を回収計量票、写真、受渡情報(現場名・品目・数量)現場/解体業者
搬出時運搬情報を揃える運搬報告書、許可証(要確認)、委託契約書収集運搬(運搬業者)+事務
処分後処分実績を回収処分実績(中間処理/最終処分)、必要に応じ最終処分場情報処分業者+事務
月次締め突合(ズレを潰す)JWNETデータ、計量票、処分実績、運搬報告書事務(責任者)
保存一元保管(所在を固定)共有フォルダ/ファイル命名ルール/現場別フォルダ事務(運用管理)

よくある質問(FAQ)

Q1. 電子マニフェスト(JWNET)なら帳簿は本当に不要ですか?

「電子で楽になること」は増えますが、帳簿や保存の扱いは業態・自治体運用で差が出ます。
現場では「不要」と断定して放置した結果、立入や元請対応で詰まるケースが多いです。
JWNET公式FAQや自治体案内など一次情報で要確認にしてください。

Q2. 帳簿には何を書けばいい?

まずは“説明できる状態”をゴールにしましょう。
JWNETの記録だけでなく、計量票・処分実績・運搬報告書と突合できる形が現場では強いです。

Q3. 保存期間は何年ですか?

保存期間は事業区分や自治体運用で変わる可能性があります。
一般に帳簿は一定期間ごとに閉鎖し、閉鎖後も保存が求められます(要確認)。
“うちは何年”を一次情報で確認し、共有フォルダ固定+月次で閉じる運用にすると事故りにくいです。

Q4. 元請から数量報告を求められます。どう備える?

数量報告の本質は「根拠」です。
計量票を軸に、処分実績とJWNETの記録を突合し、ズレが出たら月内で潰すのが鉄板です。
これができる会社は、元請からの信頼も上がりやすいです。

Q5. 事務員が辞めて帳簿が回りません…

典型的な属人化です。
「保存先固定」「命名ルール」「月次締め」を最優先で整え、難しければ事務代行(アウトソーシング)で止血するのが安全です。
放置が一番危険です。

Q6. 紙マニフェストと電子マニフェストは併用できますか?

現場では併用になりがちです。
だからこそ「電子:原則/紙:例外」を分け、紙だけ別箱で期限管理(確認期限)するのがおすすめです。

Q7. 差戻しが多い原因は何ですか?

多いのは「現場名」「数量根拠」「経路(パターン登録)」「取引先の設定不一致」です。
差戻しは“ミスの地図”なので、原因をメモして運用ルールに戻すと減ります。

Q8. 許可(許可証)は何を見ればいい?

まずは「自社の委託フロー(運搬→中間処理→最終処分)」に沿って、必要な許可が揃っているかを確認します。
細部は自治体運用も絡むため、迷ったら一次情報または専門家に相談が安全です。

Q9. 解体工事の案件も同じ考え方で良い?

解体工事は現場が増えやすく、品目も多く、紙が散りやすいので、突合と一元保管の価値がより大きいです。
「リサイクル率」「数量根拠」を聞かれて即答できる体制を作ると強いです。

Q10. 事務代行に出すと、現場の作業は増えますか?

正しく設計すると、むしろ減ります。
代行のポイントは「入力」より先に、写真・計量票・受渡情報の回収ルールを固めることです。

最後までお読みいただき、ありがとうございます!
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監修・免責

株式会社ケイ・システム 代表取締役 小島啓義

監修・執筆:株式会社ケイ・システム(神奈川県大和市)/代表取締役
小島啓義

「廃棄物業界をITで変える」をミッションに活動する、産廃・解体事務の専門家。
現場と事務の両面を踏まえ、現在は「ゴミの見える化」を実現する自動計量システム 『企業の体重計®』の開発や、複雑化する産廃事務の代行・DX支援を通じ、循環型社会のデジタルインフラ構築を推進中。

免責:本記事は、産廃・解体業界の実務で起きやすい論点を整理した一般情報です。法令・運用は改正や自治体運用で変わる可能性があるため、必ず一次情報(JWNET・自治体・環境省等)で確認してください(要確認)。個別案件は状況により最適解が変わりますので、無料相談をご利用ください。

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