コラム

産業廃棄物回収の「2026年問題」を突破する。

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対象:神奈川県の産廃回収(収集運搬)・中間処分・解体業|キーワード:産業廃棄物(産廃)回収/電子マニフェスト(JWNET)導入/業務効率化/事務負担軽減/コンプライアンス/電子契約/入力代行・アウトソーシング/料金改定・適正価格

まず結論(30秒)
産廃回収の「2026年問題」は、ざっくり言うと“人が足りないのに、守るべきルールと事務が増える”問題です(定義は会社により異なります)。

突破口は、ツール導入だけではなく、運用まで含めて「回る型」を作ること
  • 電子マニフェスト(JWNET)導入で、記録と確認をデジタルへ。
  • 入力代行(アウトソーシング)で、事務が詰まる場所を外に出す。
  • 電子契約で、委託契約書の作成・回収・管理を止めない。
  • 料金改定(適正価格)は「値上げ」ではなく、法令遵守と品質の維持コストを言語化する。
神奈川県 産廃回収 JWNET導入 事務負担軽減 入力代行 電子契約 適正価格

比較表:一般の事務代行 vs 産廃・解体に強い専門代行(JWNET運用)

観点一般の事務代行産廃・解体に強い専門代行(例:JWNET運用)
入力(起票)入力はできるが、現場情報の粒度が揃わないと手戻りが増えがち現場ID・廃棄物種類・数量・経路を「型」にして、入力ミス/差戻しを減らす
期限管理月末にまとめて処理しがちで、遅れの発見が遅い週次で未完了を一覧化し、期限に間に合う運用へ寄せる
差戻し(修正)原因が特定できず、担当者と往復が増えることがある差戻しの“止まりどころ”(現場情報/証憑/数量)を理解し再発防止まで回す
証憑(計量票など)保管ルールが曖昧だと「探す時間」が増える証憑3点セット(計量票/請求書/受渡確認票・写真 等)を固定し、探し物を減らす
監査・元請け対応「出せる形」に整えるのが苦手なことがある提出物(控え/一覧/証跡)を“いつでも出せる状態”へ

※法令・提出要件・様式は自治体や契約形態で変わるため、必要な場合は一次情報で確認してください。

目次 (クリックで開閉)
  1. 産業廃棄物回収の「2026年問題」とは
  2. よくある実例:紙/電話運用が限界を超える瞬間(匿名)
  3. 電子マニフェスト(JWNET)導入で“減らせる作業/残る作業”
  4. 入力代行(アウトソーシング)で回る「運用の型」
  5. 電子契約で委託契約書を止めない
  6. 料金改定を「適正価格」に変える説明ロジック
  7. ルート回収 最適化とDXで、選ばれ続ける会社へ
  8. 外注先選びで失敗しないチェックリスト(必須)
  9. FAQ(よくある質問)
  10. あわせて読みたい関連記事
  11. お問い合わせ・ご相談(無料)
  12. 監修・免責

1. 産業廃棄物回収の「2026年問題」とは

ここで言う「2026年問題」は、特定の制度名を断定するものではなく、現場でよく起きる“複合課題”の呼び名として使います。
産業廃棄物(産廃)回収の現場では、次の4つが同時に重なりやすいです。

現場で増える4つの負荷

  • 人手不足・採用難:回収も事務も回らない
  • コンプライアンス(法令遵守):記録/証跡/契約が求められる
  • コスト高:燃料・人件費・処理コストなど
  • 顧客(排出事業者)の要求増:ESG/SDGs、監査、提出物など
ポイント
「忙しい」だけなら気合いで乗り切れます。
でも、“忙しい+ミスが許されない+価格が上げにくい”が同時に来ると、仕組みが必要になります。

2. よくある実例:紙/電話運用が限界を超える瞬間(匿名)

神奈川県内の「回収業者A社」で起きた話(よくあるパターン)

・取引先(排出事業者)が増え、現場はフル稼働。
・一方で、マニフェストや契約の事務は紙・電話・Excelのまま。
・担当者が替わるたびに、運用が崩れる。

結果、こんな“詰み”が起きます。

起きがちなトラブル(抽象論NGで列挙)
  • 期限遅れ:月末にまとめたら、未完了が見つからない
  • 差戻し:現場名・数量・経路が揃わず修正の往復
  • 紙/電子混在:どれが紙で、どれが電子か把握できない
  • 受渡確認票が戻らない:証跡が足りず、後で探す地獄
  • 写真不足:計量票や荷姿写真がなく、説明できない
  • 数量ズレ:請求・計量・記録で数字が合わず、確認が止まる

これ、知識の問題というより「型がない」のが原因です。
だから解決もシンプルで、型を作って、回るところまで外に出すのが早いです。

「事務員が急に辞めて困っている…」
そんな会社の不安をゼロにします。

採用・教育コストは0円。プロのチームが明日から貴社を支えます。
属人化を防ぎ、経営に集中できる環境を。

3. 電子マニフェスト(JWNET)導入で“減らせる作業/残る作業”

電子マニフェスト(JWNET)導入は、「紙の束をめくる」作業を減らせる可能性が高いです。
ただし、制度や自治体運用、契約形態で変わるため、断定はせず要確認で整理します。

“減る可能性がある”こと

  • 紙の保管・転記・検索の手間が減る
  • 未完了の把握や集計がやりやすくなる(運用次第)
  • 排出事業者の監査・説明がしやすくなる

“残る(または増える)こと”

  • 現場情報の粒度合わせ(現場名、現場ID、廃棄物種類など)
  • 証憑の回収・保管(計量票、請求書、受渡確認票・写真 等)
  • 契約(委託契約書)の整備(電子契約を含む)

▶ 一次情報(参考):JWNET公式・自治体案内・環境省等で必ず確認してください。

ツール導入だけで失敗する理由
「入力する人」と「情報を出す現場」が分断されると、結局、差戻しと確認が増えます。
だから次の章の“運用の型”が効きます。

4. 入力代行(アウトソーシング)で回る「運用の型」

入力代行/アウトソーシングは、単に“打ってもらう”だけではありません。
ミスが起きる場所を「型」で潰し、社内の負担を軽くするのが本質です。

型はこれだけでOK(覚えるのは3つ)
「現場ID固定」+「週1回のCSV/一覧」+「証憑3点セット」。

(1) 現場IDを固定(表記ゆれの終わり)

例:元請け名_現場名_年月(A社_横浜〇〇_2026-01)
現場IDが揃うだけで、紙/電子混在でも集計が崩れにくくなります。

(2) 週1回で「未完了」「差戻し」を潰す

月末まとめは、発見が遅れます。
週次で回すと、事務負担軽減とコンプライアンスの両立が一気に現実になります。

(3) 証憑3点セットを固定(探し物をなくす)

  • 計量票
  • 請求書/伝票
  • 受渡確認票・写真(必要な運用の場合)

※「何が必須か」は案件・契約・自治体運用で変わるため要確認です。

“実務の落とし穴”
受渡確認票や写真が「現場の善意」頼みだと、必ず抜けます。
だから、送る内容・撮る角度・送るタイミングまで「ルール」にしておくのが効きます。

5. 電子契約で委託契約書を止めない

顧客が増えるほど、委託契約書(更新・回収・保管)がボトルネックになります。
電子契約は、“契約が遅れて回収が止まる”リスクを下げる選択肢です。

失敗しないコツ(ここだけ)

  • 誰がどこまで(入力/確認/承認/保管)を先に決める
  • 契約更新の締切を一覧で見える化(遅れをゼロに寄せる)
  • 排出事業者への案内文(テンプレ)を用意し、問い合わせ窓口を一本化

▶ 参考(契約の基本の整理):マネーフォワード:契約の基本

6. 料金改定を「適正価格」に変える説明ロジック

料金改定は言いにくいテーマです。
でも、産廃回収は「安いだけ」では続きません
伝えるべきは、値上げではなく提供価値の再定義です。

説明はこの順番がラクです

説明の順番伝える内容(例)顧客(排出事業者)のメリット
① 現状人手不足・コスト上昇で、品質維持が難しくなっている回収遅れ/トラブルのリスク低下
② 対策JWNET導入、入力代行、電子契約で“止まる場所”を減らす監査・説明がしやすい/手続きが早い
③ 約束期限管理・証憑管理・問い合わせ窓口を整備し、品質を担保ESG/SDGs対応の説明材料になる
④ 適正価格品質維持のコストを可視化し、適正価格へ安定供給=事業継続の安心
一言テンプレ(そのまま使えます)
「単なる値上げではなく、法令遵守(コンプライアンス)と回収品質を維持するための体制投資です。記録・証跡・窓口を整え、リスクを下げることを約束します。」

7. ルート回収 最適化とDXで、2026年以降も選ばれる会社へ

事務が整うと、次に効くのがルート回収 最適化です。
DX(デジタルトランスフォーメーション)は大げさに聞こえますが、やることは小さくてOKです。

小さく始めて大きく効かせるロードマップ

  1. 現場ID統一(集計が崩れない土台)
  2. 週次の未完了一覧(期限遅れゼロへ)
  3. 証憑3点セット(探し物ゼロへ)
  4. 回収ルートの見える化(ムダ移動を減らす)
  5. 問い合わせ窓口の一本化(担当者依存を減らす)

8. 外注先選びで失敗しないチェックリスト(必須)

ここだけ確認すればOK(10項目)

  • 委託範囲が明確(起票/修正/期限管理/一覧化 など)
  • 差戻し対応の手順がある(原因特定→再発防止)
  • 現場IDの統一を一緒に作るか(表記ゆれ放置しない)
  • 週次運用が前提か(月末まとめ型は破綻しやすい)
  • 証憑の置き場が決まるか(計量票/請求書/受渡確認票・写真)
  • 紙/電子の混在でも集計が崩れない導線があるか
  • 排出事業者への案内(テンプレ/窓口)が用意できるか
  • 電子契約を含めた契約管理まで設計できるか
  • 料金改定の説明資料(ロジック)を作れるか
  • 情報セキュリティ(共有方法/権限/保管)の運用があるか

9. FAQ(よくある質問)

電子マニフェスト(JWNET)導入は、何から始めるのが最短ですか?
最短は「現場IDを決める → 週次で未完了を見る → 証憑の置き場を決める」です。
ツール設定より先に、運用の“型”を決めると失敗が減ります。
入力代行(アウトソーシング)に任せると、法令責任はどうなりますか?
一般に、最終責任は排出事業者側に残る整理になることが多いため、
「委託範囲」「確認方法」「連絡経路」を契約と運用ルールで明確にするのが安全です。
紙と電子が混在しています。今からでも整いますか?
整います。ポイントは「紙/電子の区別」と「現場ID」で揃えること。
まずは一覧で見える化し、週次で未完了を潰す運用に寄せるのが近道です。
料金改定(値上げ)を言い出しにくいのですが…
「値上げ」ではなく「適正価格(品質維持の体制投資)」として説明すると通りやすくなります。
JWNET導入・証跡整備・問い合わせ窓口など、顧客のリスク低減メリットを言語化するのがコツです。

10. あわせて読みたい関連記事

電子マニフェスト受渡確認手順(ケイ・システム)
▲電子マニフェスト受渡確認手順(ケイ・システム)

11. お問い合わせ・ご相談(無料)

「事務員が急に辞めて困っている…」
そんな会社の不安をゼロにします。

採用・教育コストは0円。プロのチームが明日から貴社を支えます。
属人化を防ぎ、経営に集中できる環境を。

株式会社ケイ・システム|〒242-0028 神奈川県大和市桜森2丁目3-15 三井ビル101
TEL:046-259-6112 / FAX:046-259-6113 / Mail:info@ksystem.kanagawa.jp

メールで相談する

「うちの場合、何から整えるのが最短?」「紙/電子混在でも回る?」など、状況を伺って最短ルートをご提案します。

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12. 監修・免責

監修・執筆:株式会社ケイ・システム(神奈川県大和市)/代表取締役 小島 啓義

「廃棄物業界をITで変える」をミッションに活動する、産廃・解体事務の専門家。
産廃処理企業での勤務時代、アナログだった社内事務をゼロから構築し、電子マニフェスト化率を5%から80%へ向上させた実績を持つ(当時の関与事例・概算)。
現場と事務の両面を踏まえ、現在は「ゴミの見える化」を実現する自動計量システム『企業の体重計®』の開発や、複雑化する産廃事務の代行・DX支援を通じ、循環型社会のデジタルインフラ構築を推進中。

免責:本記事は、産廃・解体業界の実務で起きやすい論点を整理した一般情報です。法令・運用は改正や自治体運用で変わる可能性があるため、必ず一次情報(JWNET・自治体・環境省等)で確認してください。個別案件は状況により最適解が変わりますので、無料相談をご利用ください。

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