コラム

電子マニフェスト「JWNET」とは?仕組み・紙との違い・料金プランをわかりやすく解説

公開日:2025年4月3日|最終更新日:2025年9月14日

この記事では、電子マニフェスト制度の仕組みやJWNETの料金プラン、紙との違いを整理し、導入メリットをわかりやすく解説します。導入検討中や見直し中の方に最適なガイドです。

1. 電子マニフェストとは

電子マニフェストとは、産業廃棄物の処理状況をインターネット上でリアルタイムに管理できる制度です。公益財団法人 日本産業廃棄物処理振興センター(JWセンター)が運営し、環境省も積極的に導入を推進しています。

電子マニフェストの主なメリット

  • 紙伝票のやり取りが不要になり、郵送コストを削減
  • 情報がリアルタイムに更新され、透明性が高い
  • 過去のマニフェストもシステム上で管理でき、保管スペースが不要
  • トラブル発生時も迅速に状況確認が可能

2. JWNET(ジェーダブリューネット)の仕組み

JWNETは、電子マニフェストを利用する際に必ず使う唯一の公式システムです。排出事業者、収集運搬業者、処分業者がそれぞれ処理状況を入力し、すべての関係者が同じ情報を共有できます。

1件の処理に「紙」と「電子」を併用することはできず、発行時点で電子マニフェストを選択した場合は、関係者全員がJWNETを通じて処理を進める必要があります。

2.1 JWNET以外の電子マニフェストはある?

時折、民間企業が「電子マニフェスト管理システム」として独自サービスを提供しています。これらはJWNETと別物であり、JWNETの機能を補完するツール(ASPサービス)です。

たとえば、操作を簡単にする画面や、複数拠点の一括管理など、利便性を高める機能が追加されています。ただし、これらを導入するだけでは電子マニフェストを利用できず、必ずJWNETの契約が必要です。

3. 紙マニフェストと電子マニフェストの違い

項目紙マニフェスト電子マニフェスト(JWNET)
発行準備用紙を購入して備えておくアカウントを取得すれば即発行可能
記入方法手書きまたはプリンタ印刷パソコン画面から入力
控え伝票郵送が必要郵送不要、システム上で共有
保管各事業者が5年間保管JWセンターが自動保管
コスト伝票購入費・郵送代・保管場所が必要年会費・件数利用料のみ

👉 電子マニフェストは「保管・郵送の負担軽減」と「透明性の高さ」が大きな魅力です。

4. 電子マニフェストの利用料金について

電子マニフェストには年間利用料が発生します。さらに、マニフェストを交付する事業者(排出事業者や中間処理業者)は、1件ごとの登録料がかかります。

「コストが心配」という声もありますが、紙マニフェストで必要な伝票購入費や郵送代を考慮すると、電子の方が結果的に安く済むケースが多いです。

5. JWNETの料金プラン詳細

5.1 排出事業者向けプラン

料金区分年間基本料マニフェスト使用料(登録1件)
A料金26,400円11円
B料金1,980円90件まで無料、91件以降22円
C料金(団体加入)110円5件まで無料、6件以降22円

👉 年間件数に応じて最適なプランを選びます。
・2,400件以上 → A料金
・100件以上2,400件未満 → B料金
・100件未満 → C料金

5.2 収集運搬業者向けプラン

区分年間基本料
共通13,200円

5.3 処分業者向けプラン

区分年間基本料使用料(登録1件)
処分報告のみ13,200円
A料金26,400円11円
B料金13,200円90件まで無料、91件以降22円

👉 年間件数が1,380件以上ならA料金、それ以下ならB料金が有利です。

5.4 料金選択の目安

  • 大規模な排出事業者 → A料金
  • 中小規模で100件以上 → B料金
  • 小規模(100件未満) → C料金(団体加入)

6. 電子マニフェスト導入をスムーズに進める方法(ケイ・システムのサポート)

電子マニフェストは便利ですが、導入時には「ID申請」「料金プラン選択」「業者間の運用ルール統一」など、専門的な手続きが必要です。

ケイ・システムでは以下をサポートしています。

  • JWNET加入手続き代行
  • マニフェスト入力代行(紙・電子対応)
  • 台帳整理・報告業務の効率化
  • 操作マニュアルやスタッフ教育のサポート

「電子マニフェストを導入したいが不安」
「今の運用をもっと効率化したい」
そんな事業者様は、ぜひお気軽にご相談ください。


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株式会社ケイ・システム|〒242-0028 神奈川県大和市桜森2丁目3-15 三井ビル101
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